05
2016

とらわれて夏

Labor Day  / 2013年 / アメリカ / 監督:ジェイソン・ライトマン / ドラマ
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好きならば熱烈な求愛、嫌いならばストーカー。
【あらすじ】
脱獄犯が家に来た。思ったよりいい人なので好きになりました。


【感想】
原題は「Labor Day」(労働者の日)。アメリカ・カナダの9月第1週月曜日の祝日。映画は、この日を含んだ5日間のお話。

シングルマザーのアデル(ケイト・ウィンスレット、左)と息子のヘンリー(ガトリン・グリフィス、中)はショッピングセンターに買い物に来ていた。偶然、出会った脱獄犯のフランク(ジョシュ・ブローリン、右)に脅され、家まで押しかけられてしまう。

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押されると、ついつい言うことを聞いてしまうアデルの性格が絶妙ですね。こういう人いそう。しかし、押しに弱いといっても相手は脱獄犯ですよ‥‥。け、警察。

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強引に家にやってきたフランクだったが、みんなで桃のパイを焼いたり、野球をやったり、車の修理をすることで二人の信頼を得ていく。アデルにしろ息子のヘンリーにしろ、父親に飢えているんですよね。特にアデルは離婚してから精神が不安定なのだ。そこへフランクがうまく入り込んだ。

桃のパイ生地を混ぜるところが、みょうに官能的。アデルの後ろから覆いかぶさったフランクが、グチャグチャにした桃をアデルの手もろとも混ぜる場面がある。い、いやらしい! 18禁にせよ。

しかし、仲良く桃のパイを焼いている場合なのか‥‥。

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家事も車の修理も子供の相手もできるフランクに「本当はいい人かも~」などと、よろめいてしまうアデル。露出の多いワンピースを着て、どこか誘ってる感じすらあるのだ。フランクの自信に満ち溢れた表情がまたなんとも。もう俺の女だぜ、そうだろベイビーとか言いそう。実に見事なドヤ顔。

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脱獄犯とはいえ、父親ができたように感じて嬉しがっていたヘンリー。しかし、母が女になっていく様子を見るのは複雑。まだ、ヘンリーには反抗期がきておらず母親のことが好きなんですね。子供としては、母を取られたようでつらい状況。

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みょうに親しげな様子の二人に疎外感を感じるヘンリー。あ、これ、ワシ、捨てられるパターンか‥‥、などと落ち込みます。

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これは純愛物語なのかもしれない。たとえ相手が殺人犯だとしても、一緒にいたのが5日間だけだったとしても、その後ずっとお互い忘れずにいるという。そんな恋愛だってあるんだという。

アデルに感情移入できる人は、この映画を気に入るかもしれません。ただ、ちょっとアデルの不安定さが気になった。前の夫と離婚して以来、気持ちが落ち込んでおり何も手につかない。それで、やってきたフランクにすぐ夢中になってしまう。自分を維持できない弱さというか。強い者に支配されたがっているように見える。

フランクが殺人を犯したのは事情があったにせよ、アデルはフランクと一緒に逃亡しようとさえする。まだ5日しか過ごしてないから、本当はどんな人なのだろうとは考えない。いや、時間の長さは関係ない。5日もあれば十分わかりあえるんだ、それぐらいの運命の出会いだったんだということなのだろうけど。そして、子供の学校や今後の生活はどうするのだろう。なんだか危うさを感じるのだ。

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なんだかんだで捕まったフランクからは手紙が来るんですね。10年ぐらい服役してたのかな。「まだあの5日間のことが忘れられない」という。これを「ステキ!」と思うか「こわー!」と思うか。まさに観る人しだい。でも、お互いが好きあっているので、それでいいのでしょう。

原作者は男性かと思っていたら、サリンジャーの恋人だったジョイス・メイナードという人なんですね。女性のほうが共感できる映画かもしれません。とにかくケイト・ウィンスレットがムチムチしておりましたよ。そこばかり気になってしまった。


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