17
2016

クロエ

CHLOE / 2009年 / アメリカ、カナダ、フランス / 監督:アトム・エゴヤン / サスペンス
dd_AL__20161116224228625.jpg
わたしの代わりにあの子を抱いて‥‥。どういうこと?
【あらすじ】
夫が浮気をしている様子なので、コールガールを使って誘惑することにしたぞ。



【感想】
2003年に作られたヨーロッパ映画「恍惚」のリメイク。

名優ジュリアン・ムーア、リーアム・ニーソンが出ているとなれば観ないわけにはいかない。主演はジュリアン・ムーアですね。リーアム・ニーソンの出番は少なめ。謎めいた娼婦クロエ役にはアマンダ・セイフライド。ぱっちりした目が印象的。脱ぎっぷりも良かったです。

dAL__20161116224226e67.jpg

キャサリン(ジュリアン・ムーア、右)の生活は順調そのもの。自身は産婦人科医としてキャリアを積み上げ、夫(リーアム・ニーソン、左)は大学教授として収入も安定、息子(マックス・シエリオット)は手がかからないところまで成長して子育ても一段落している。だが彼女は患者の性生活の指導は行えても、自分と夫との関係には満足していなかった。年齢と共に衰えてきた自分の容姿についても悩んでいる。息子は反抗的であまり会話もない。外から見れば何不自由なく見えて、本心では満たされぬ思いをしていた。

iL_.jpg

夫の帰りが遅かったある日、彼の携帯を調べてみると女子学生から怪しげなメールが。キャサリンは街で偶然出会った娼婦クロエ(アマンダ・セイフライド、左)に「夫がどんなふうに女性を誘うか知りたい」と、夫の誘惑を依頼するのだった。うーん、何を考えているんだ、あんた。

夫のことが好きでたまらないのに夫を誘惑させる心境。きっとこの映画に乗れるかどうかは、キャサリンに共感できるかに掛かっているのではないでしょうか。わからん。全然わからん。どっかおかしいのか、あんたは。そう思ってしまう。

キャサリンは容姿に自信を失い、夫を誘うことはできない。クロエと夫がどんなふうに関係を持ったか、クロエから詳しく聞くことで疑似的に自分が夫と関係を持っている気分になるのだろうか。クロエを自分の肉体の延長とするような。倒錯している。

33L_.jpg

この時期のアマンダ・セイフライドは特に美しいですね。衣装もよかったです。

L__20161116224225039.jpg

いろんな客と寝る心境についてキャサリンがクロエに訊ねる場面がある。風俗嬢というのは、どんな客が来ても原則としては断れない。気持ち悪いとか、臭いとか、太ってるとか、いろいろあると思うのだけど客である以上サービスしなければならない。どうやって彼女たちは自分を納得させているのだろう。

クロエは「まず相手の愛すべきところを探す」というので感心した。本物の風俗嬢がこんなことをやっているかどうかは別として、これは対人関係においてとても重要なことに思える。小さなことでもいいんでしょうね。耳の形がいいとか、まつ毛が長いとか、どんなつまらないことでも。苦手な相手でも、注意して探せばいいところがあるだろう。わたしも今後、客をとるときにはしっかりとクロエの教えを実践したい。座右の銘にしよ。

5AL_.jpg

クロエが仕掛ける重要なトリックがありますが、ちょっとわかりやすいように思えました。そのわかりやすさはわざとで、行き当たりばったりに思える。あえてわかりやすくしたのかもしれない。誰からも愛されることのなかったクロエのやぶれかぶれの気持ちという。それほどキャサリンに愛されたかったのだろう。最後にキャサリンはクロエの髪留めを自分の髪に挿す。彼女の好意を受け止めたということなのかな。

クロエの「来るもの拒まず」という風俗嬢スピリッツには感心したものの、でもやはりキャサリンの気持ちに納得がいかないのだった。だって愛する夫をわざわざ他人に誘惑させるって‥‥、うーん、バカか!

めんどうくさい人ですよ。

関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment