15
2017

はじまりのうた

BEGIN AGAIN / 2013年 / アメリカ / 監督:ジョン・カーニー / ドラマ、音楽
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いろんなことがあるけれど、演奏しているときだけは。
【あらすじ】
失恋して歌っていたら、怪しいプロデューサーにスカウトされた。



【感想】
監督・脚本は「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー。今回も音楽がテーマ。「ONCE~」よりも雰囲気が明るく、笑える部分が増えています。

恋人の浮気が原因で別れたグレタ(キーラ・ナイトレイ)。勢いで部屋を飛び出して旧友の部屋に居候する。旧友の勧めで、渋々ながら小さなバーで歌ったところ、その場に居合わせた怪しげな音楽プロデューサーにスカウトされる。

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キーラ・ナイトレイは気の強そうな役が本当に似合いますね。適度にアゴがしゃくれてるのがそう見せるのだろうか。だいたいどこかで喧嘩してるイメージが。

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怪しげな音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ、右)。送られてきたデモテープが気に入らなくて、車の窓から道路にバンバン放り投げるという。ちょっと困った人ですよ。マーク・ラファロの荒々しさと繊細さが入り混じったような瞳が好きなんですよね。

左は離婚した妻との間にできた娘。ヒョウ柄を着ている。中学生でヒョウ柄て。将来は大阪のおばちゃんみたくなるのでは。娘と父のギクシャクした関係も、グレタが間に入って一緒に演奏をすることで溝が埋まっていく。娘も最後はとてもすてきな笑顔をするので、ドキッとさせられる。大阪のおばちゃんだったはずなのに。

バーでグレタが演奏したとき、シンプルなギターの弾き語りで観客にはまったくうけない。だが、ダンには伴奏の音が頭の中で響き渡っている。どうアレンジすれば曲がよりすばらしくなるかわかっていて、彼の耳にだけは透明人間演奏するドラム、ヴァイオリン、ピアノなどが見えている。その映像が観ていてワクワクした。この映画はきっといい作品に違いないという予感がした。

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お金がなくてスタジオが借りられないことを逆手にとって、街中でゲリラレコーディングをすることに。その様子がねえ、本当に楽しげでいいんですよ。「ONCE~」でもそうでしたが、いろんな悩みを抱えている人々でも、音楽を演奏しているときだけはあらゆるしがらみから解放されている。何物にも代えがたいすばらしい一瞬で、観ていてうらやましくなるほど。

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「ONCE~」は苦しい生活の中、音楽の中に光明を見出す人々を描いていた。この映画も「ONCE~」ほど状況は悲惨ではないにしろ、音楽によって解放されたり、繋がりを得ていく人々を描いている。きっとこの監督はこれからも同じテーマで作品を撮るのかもしれない。同じテーマを追い続けることにも価値があるように思う。観終わった後、少しさびしくて、でも元気が出てくるようなすてきな映画でした。音楽ができるっていいなあ。





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