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2017

オデッセイ

THE MARTIN / 2015年 / アメリカ / 監督:リドリー・スコット / SF
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一人で火星でサバイバル。
【あらすじ】
火星に置き去りにされました。ヘルプ!



【感想】
SF映画「インターステラー」では食わせ者のお騒がせ博士だったマット・デイモンですが、今回は優秀な植物学者で登場。ポジティブ+学者という組み合わせは最強かもしれん。

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有人火星探査ミッション「アレス3」に参加していたワトニー(マット・デイモン)。火星で起きた巨大砂嵐に巻き込まれ、吹き飛ばされてしまう。仲間たちはワトニーが死亡したと思い、火星を後にしてしまう。

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意識が戻ったら火星に独りぼっちという。哀愁漂う姿よ。そりゃ、しょぼーんてなります。普通に考えれば死亡確定なのだけど、ワトニーは超がつくほどのポジティブ思考。一瞬、落ち込んだ後はすぐに立ち直る。困難に立ち向かう姿勢がすばらしい。

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食料、空気、水がない中、どうやって生きていけばいいのか。また、地球との通信手段もなく自分の生存を知らせる方法もない。ワトニーは一つ一つ問題を解決していく。仲間たちの残した排泄物から肥料を作り、火星でジャガイモ栽培にも挑戦。

知識は人を救うなあ。でも、この人はたとえ望みがまったくない状況でも、結局は楽観的になれる人なのだろう。

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生きていく上で、そもそも悲観的である意味がないように思うのだ。うまくいっても人生80年ちょっとで、あんまり時間もないわけだし、暗い顔のまま過ごしてももったいないだけである。暗く過ごそうが明るく過ごそうが同じように時間は経過する。

そうはいっても悩みがあるし悲観的にもなる、それもわかる。でも、自分のすべきことをし、あとはコントロールが及ばないことが残るとしたら、それはもう暗くなる意味がない。でも、それでも暗くなってしまうとしたら、それは解決策があるのにその方法が困難で手をつけかねているだけなのではないか。とはいえ、健康や経済的問題があるとどうしても暗くなるときはあるけれど。などと、映画と関係ない話を。

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地球の救出チームの活躍もめざましかった。救出の方針を決める重要な会議を「エルロンドの会議」と呼ぶ場面がある。これはファンタジー小説「指輪物語」で各種族の代表が集まってサウロンへの対策と指輪の処置を決定した重要な会議のこと。

「あなた方はちょうどいい時に、ここに参集されたのだ。偶然とも思えるが、そうではない。世界の危機にどう対処すべきか、その知恵を今見いださなければならないのは、ここに参会したわれら一同にほかならない。こう定められていると考えるべきだろう。」

まさにエルロンドの会議でのセリフがピッタリとくる。この会議にはショーン・ビーン(下)も参加しているのだ。

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ショーン・ビーンは「指輪物語」を映画化した「ロード・オブ・ザ・リング 」でボロミアという重要な役を演じている。これは思わず頬が緩んでしまいますね。ニヤニヤがとまりません!

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あまり悪い人も出て来なくて、全員がワトニー救出にすべてを賭けるという熱血スポ根漫画のような展開。補給物資を積んだロケットの打ち上げ失敗の際は、人道的見地から中国が手を貸してくれる。こういうのは今までだとロシアの役目だったと思うが、最近の中国の勢いが反映されたのだろうか。

映画を観るとき、登場人物が死のうが生きようがどうでもよくて、面白くなりさえすればいいというひどい観客なのですが、今回だけはワトニーに助かってほしかった。徹底的なまでにポジティブな姿勢に打たれたのかもしれない。これほど頭のいい人が常に楽観的でいるということは、なにか救われる思いがするのだ。

毎日、拷問を受けているとしたらどうにかドMになって拷問が喜びに変わる方法を見つけたいし、明日地球が滅びるなら面白い死に方を考えるとか、何かプラスの方向に持っていく、光を探すべきなのだろう。どんなところにもきっと光はある。そんなことを思わせてくれるいい映画でした。お薦めです。最後の場面は手に汗にぎりましたねえ。良かったよおおお。

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