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2017

さらば あぶない刑事

2016年 / 日本 / 監督:村川透 / 警察 / 118分 
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80年代よ、ふたたび。
【あらすじ】
定年まであと5日。タカとユージも65歳か‥‥。


【感想】
「あぶない刑事」の放送開始が1986年。30年後、ついにシリーズも完結する。子供の頃、リアルタイムで観ていたわけではなくて、再放送を中学の頃に観ていた。学校から帰ってくる午後4時ぐらいには刑事ものがいろいろやっていた。「あぶない刑事」「私鉄沿線97分署」「刑事貴族」「ハロー!グッバイ」「探偵物語」「太陽にほえろ」などなど。ショットガンで犯人を撃っても、まったく問題ない時代だった。それでいい。

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あれから30年、そりゃタカ(舘ひろし、左)とユージ(柴田恭兵、右)も歳をとりますよ。お二人とも今や実年齢が65歳を超えている。

現在の刑事ドラマは昔と違って派手で暴力的だった。あまりに現実感のない設定だから、もうこういったドラマは絶滅したのだろうか。「さらば あぶない刑事」は古き良き時代の暴力路線を継承するのか、それとも現実感のある設定に変更するのか、どちらでくるかと思っていたらあの頃と同じ暴力路線だった。そうか、こっちかという嬉しさと懐かしさ。

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今更リアリティやストーリーなどどうでもよくて、あの頃のキャストが動いているだけで感慨深い。今では重みのある役を演じることが多いトオル(仲村トオル、中央)も、当時の小物キャラになりきっていた。他の出演作では当然ながら「トロい動物」扱いされることはないが、ここでは二人にオモチャにされていて当時のままだった。やっぱりご本人も楽しいんじゃないでしょうか、たまに迫害されると。

でもこういったことができるのは舘ひろし、柴田恭兵が順調にキャリアを積み重ねてきたからで、仲村トオルのほうが格上になってしまったら、こういった映画も撮れないんですよね。力関係が逆転して変な感じになってしまう。

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それに体型が変わらないことに驚いた。ユージは全力疾走の場面がある。両方の指をピンと立ててシャカシャカ走る、どことなくオカマっぽい走りも健在で嬉しかった。しかも速い! 65歳の走りとは思えない。この全力疾走を観るだけでも映画を観る価値がありそう。そんで、タカのほうは全然走らないんですよ。そこがまたサボりがちなタカっぽくていいという。バイクに乗りながらのショットガンは健在でしたね。

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真山薫(浅野温子、中央)は恐ろしいほどのテンションの高さだった。重要物保管所の所長という役だったけど、押収した白い粉を使っているに違いない。ファッションもすさまじい。きゃりーぱみゅぱみゅの偽者みたいですけど。

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で、美女とホテルでシャンパンを開けてダンスを踊るというのが、まあ80年代っぽい。「なんで僕みたいなおじさんを選んだの?」などというが、相手は孫みたいな歳だからなあ。おじいさんである。恋人役は菜々緒さんなんですね。

案の定、菜々緒は犯人にアイスピックで殺されてしまう。「菜々緒、死におった!」とゲラゲラ笑ってしまった。タカとユージはどうしても独身でなければならないという、これはもう作り手側も観る側もそういう希望があるので、どっかで死ぬんだろうなと思っていたら、やっぱり死んだので嬉しかった(ひどい)。

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最後はあまりにも強引な終わり方だった。暴力団に囲まれて弾がないながらもなぜか切り抜けるという。あれは殉職と生還の2パターン撮ったのかな。もうどっちでもいいのだけど。

パパさん(山西道広)、田中さん(ベンガル、右)、松村課長(木の実ナナ、もう課長ではないけど)、瞳ちゃん(長谷部香苗)というお馴染みのキャラも出ておりました。課長(中条静夫)がいないのがさびしいですね。

80年代の雰囲気を思い出す懐かしい作品でした。当時の作品を観ずにこれだけ観た方は、痛々しいという感想になるのかもしれません。でも、当時はこれを正面から面白くてかっこいいと思って観ていたのだ。斜めから観るというのは時間がたてばいくらでもできるけれど、このシリーズを純粋に楽しめた時代があって良かった。痛々しくて軽薄でいつづけてくれてありがとう。お疲れ様でした。


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