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2017

日常

2011年 / 日本 / 監督:石原立也、原作:あらゐけいいち / コメディ / 全26話
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まともな人がまったく出てこない。でもそれがいい。
【あらすじ】
高校生の日常を描いたギャグアニメ。



【感想】
「日常」という平凡さをイメージさせるタイトルとは裏腹に、このアニメには変人しか出ない。スピード感のあるギャグと生活感が溢れ懐かしさを感じる町並み。嫌な人が出てこないほのぼのとしたアニメです。なにせキャラがかわいい。

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東雲なの(しののめ なの、左)は、はかせが作ったロボで背中には巨大なネジが付いている。なのは、背中のネジをはずして他の人と同じような外見になることを望んでいる。

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なのを作った天才科学者はかせ(8歳)。なのがどんなに嫌がっても「かわいいから」という理由で、なのの背中のネジをはずさない。周囲は、ネジが付いたなのを自然に受け入れているところに「異なる者を排除しない」というメッセージを感じる。16話で、ゆっこが東雲研究所を訪れる回は少しホロッとさせられる。

が、なにせギャグアニメである。説教臭さはない。ただ、面白いから腕からロールケーキを出したり、頭から甘食が出たりする。お茶も出ればマシンガンも出る。やりたい放題。

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漫画も読んでみたのですが、漫画よりもアニメのほうがわたしにはわかりやすかったです。声優の力が大きいですね。みんなすばらしいのだけど、特にはかせの声の人は本当に合っている。猫の阪本もいい味を出してますね。ダルマ回とか特に好きです。



◆懐かしさを感じる時代設定
現代風でありながらどこか懐かしい。エンディングに毎回違う唱歌(14話以降)を使うのも学生時代を思い出してノスタルジックな気分になる。原作者のあらゐけいいちさんが1977年生まれで、わたしも同じぐらいの年齢なのでより懐かしさを覚えるのかもしれない。昭和と平成の境ぐらいのようでいて、やはり現代のような不思議な感じ。カフェもあるし。

ガラケーがあったり、液晶テレビがあるが、東雲研究所はチャンネル式の古いテレビを使っている。おもちゃもキンケシのスペシャルマンや技ケシ(キンケシが技をかけている)が出たり、メンコで遊んでいたりもする。麻衣ちゃんはファミコンで遊んでいる。昭和から現代までゆるく共存しているのかもしれない。

また、プロレスラーの武藤敬司選手の得意技がよく出てくる。ドラゴンスクリュー(みおがゆっこに掛ける)、ラウンディングボディプレス、ジャーマンスープレックスなど。ドラゴンスクリューという相手の足をひねって投げる技は一世を風靡した。この技は開発者は藤波辰爾選手であるが、相手の態勢を崩すだけだった従来のドラゴンスクリューを武藤選手は膝関節を痛める投げ技へと、するどい回転を加えることで改良した。さらにそこから足四の字固めへと繋げるフィニッシュムーブを確立する。この流れはいっとき大流行し、多くのプロレスラーがこぞって真似をした。なぜかドラゴンスクリューについて語ってしまった。

原作者のあらゐさんは武藤選手が好きなのかもしれない。武藤選手は平凡な技でも、武藤敬司のオリジナルの技に見せてしまうような個性がある。プロレスラーが真似をしたくなるような、本当にいい選手ですよね。あと、武藤選手の入場曲は名曲揃いですね。「OUT BREAK」「TRIUMPH」「HOLD OUT」「FINAL COUNTDOWN」など。なんの話。

と、このアニメは観客を置き去りにしていくような、ちょっとしたマニアックさももっている。そこがシュールといわれる由縁かもしれない。そもそも東雲(しののめ)などというわかりにくい名前を平気でつけるぐらいなのだ。いやあ、ほのぼのしたいいアニメでしたよ。何歳でも楽しめると思いますが、1970年代に生まれた方はより楽しめると思います。はかせ、かわいいなあ。

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