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2017

記憶探偵と鍵のかかった少女

ANNA、MINDSCAPE / 2013年 / スペイン、アメリカ、イギリス、フランス / 監督:ホルヘ・ドラド / サスペンス / 99分
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ダレノガレ明美に似ているのは問題だ。
【あらすじ】
問題を抱えた少女の記憶を読み取ろうとします。



【感想】
人の記憶を見る能力を持った探偵の話ですが、特殊能力をのぞけばオーソドックスなミステリーになっています。

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他人の記憶を見るという特殊な能力を駆使し、難事件を解決してきた記憶探偵ジョン(マーク・ストロング)。マーク・ストロングは地味で暗めのミステリーによく出ている印象。食事をすることを拒否している少女アナ(タイッサ・ファーミガ)の記憶に入り込み原因を探る依頼を受ける。だが、アナの記憶の中で数々の衝撃的な事件を目撃してしまう。ジョンは事件関係者への聞き込みを行うが、アナの記憶との食い違いにどちらを信用していいのか悩むのだった。

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絵が得意で高IQを持つ少女アナ。ダレノガレ明美さんに似ている。わたしは似ていると思いましたが、そんなでもない? にじみ出るダレノガレ感が邪魔をして素直に映画に入り込めないのだった。

映画の構造はシンプル。アナは見た目とは違い恐ろしい犯罪者かもしれない。その一点の謎で観客の興味を引っ張っていく。「トレーニングデイ」でデンゼル・ワシントンがカリスマ性のあるベテラン刑事を演じた。コンビを組んだ新人刑事のイーサン・ホークはベテラン刑事が正しいかどうかわからず混乱する。あの映画が良かったのは、デンゼル・ワシントンに強烈なカリスマ性があった。

この映画ではジョンはアナに振り回されて混乱するが、アナにそこまでの魅力は感じられなかった。やはり、ダレノガレ感が邪魔をしたのかなあ。

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ジョンがアナにする質問の一つに社会病質者のテストがある。これ、有名な話なので聞いたことがあるかもしれません。

あるところに夫婦とその子供たち(姉妹)が住んでいた。ある日、奥さんがなくなってしまう。葬儀にやってきた男に夫婦の長女は魅力を感じる。だがその男の連絡先を彼女は知らなかった。翌日、この長女は自分の妹を殺してしまう。なぜ姉は妹を殺したかという話。

社会病質者の答えは「妹を殺せば葬式でまたあの男に会えると思ったから」というもの。アナはこの回答を出すが、さらに付け加える。長女はこの男を知らないのだから、男は夫婦の知り合いである可能性が高い。だから、妹を殺すのではなく父親を殺すほうが、男が葬儀に来る可能性がより高まるのではないかという。このくだりは面白かったですね。だが、アナの切れ味が発揮されるのはこのエピソードぐらいだったように思える。

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で、結局色じかけでジョンを魅了していくアナ。ジョンはすぐにたらしこまれてしまう。ハゲは色仕掛けに弱いんだから(偏見)。アナは知能でがんばってほしかったといえば贅沢な話か。トリックもあるのですが、話の展開上そうならざるを得ないというものであり驚きはなかった。なによりダレノガレ感がぬぐえなくてねえ。まだいうかという話ですけど。ダレノガレ感という言葉がすっかり気に入ってしまった。堅実なミステリーでした。


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