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2017

郵便配達は二度ベルを鳴らす

THE POSTMAN ALWAYS RINGS TWICE / 1946年 / アメリカ / 監督:テイ・ガーネット / サスペンス /113分
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なんだかわからんがかっこいい邦題。
【あらすじ】
不倫してダンナが邪魔になったので殺す。



【感想】
邦題の魅力に引かれて観た作品。てっきり郵便配達が殺人者かと思ったら、そういうことではないんですね。郵便配達は登場しない。ウィキペディアを見ると、タイトルの由来は諸説あるようで、原作者ジェームズ・M・ケインの家に郵便配達が来るとき必ずベルを二度鳴らすという説、ケインの友人の脚本家ヴィンセント・ローレンスの家に来る郵便配達がベルを二度鳴らすということをケインが聞いてタイトルを閃いたという説。

重要な出来事は繰り返され、二度目に大事なことが起きる(殺人の成功、裁判、ヒッチハイク、自動車事故)ということを指しているらしい。

で、肝心のストーリーはというと、ちょっと都合良すぎる展開というか。そんなことあるー? が連続するサスペンスだった。

ロサンゼルスのダイナーを訪れた流れ者フランク・チェンバース(ジョン・ガーフィールド、左)は、ダイナーの経営者パパダキスに気に入られてダイナーで働きだす。パパダキスの若い妻コーラ(ラナ・ターナー、右)とフランクはすぐに恋に落ち、邪魔なパパダキスの殺害を画策する。

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コーラ役ラナ・ターナーの高圧的な魅力がいいですね。こんな人、安食堂で料理作ってるのかなー。通いたい。フランクは頭がいいという設定ながら、行動は行き当たりばったり。二人はパパダキス殺害の前に駆け落ちを実行するが、ヒッチハイクで車はつかまらず、コーラは歩くのが嫌になってしまい結局ダイナーに帰ることに。小学生の家出でももうちょっと計画性がある。頭がいい設定はどこに‥‥。

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コーラがまたいいキャラでねえ。フランクと駆け落ちしても、どうせ安食堂で働くから嫌とごねる。どうせだったら夫を殺してダイナーを手に入れれば‥‥、と考える。普通、不倫もので殺される夫は、夫自身が浮気しているとか、暴力を振るうなど夫自身に過失があるものも多い。ところがパパダキス(右)にこれといった欠点はないんですね。その夫を殺しちゃおうってんだから偉い。いやあ、清々しいクズじゃないですかあ。どっちかというとフランクのほうが躊躇している。

パパダキスは警戒心のない気のいい男で、自分がギターを弾いてコーラとフランクを踊らせたりもする。それが二人の距離を縮めることにもなってしまう。

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一つ気になったのが、パパダキスがコーラの意見をまったく聞かないところ。これは歳の離れた夫婦だからか、パパダキス自身の性格なのか、時代的にそうなのかちょっとわからないのだけど。

パパダキスが唐突に切り出す彼の姉との同居話に驚く。コーラの意見をまったく聞かず店の売却を決め、姉(コーラには存在すらいってない)と同居を決め、さらに姉は寝たきりなのでコーラに面倒を看るように一方的にいう。本人は「これでみんな幸せだ!」などといってるから、困った人だよもう。この事実の前に殺害は決まっていたが、この件で殺害されてもおかしくないような。

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やはりそこかしこに時代を感じる作品。これ1946年公開なんですよね。さすがアメリカ。戦争中に娯楽作品作っているとは。やたら電気代について文句をいったり、電話の聞く方と話す方が分かれていたり、オープンリールデッキのような物もある。もう出てくる小道具・風景すべて古いのがいい。

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話は、そんなバカなという部分も多いですが女優の魅力で観られる作品ですね。倫理観が厳しい時代なのか濡れ場などはまったくないものの、だからこそ余計にラナ・ターナーの高圧的なまなざしが印象的でした。


この作品自体も古いですがリメイクなんですね。リメイクは3度もされておりオリジナルは1939年。
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