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2017

アデライン、百年目の恋

the AGE of ADALINE / 2015年 / アメリカ、カナダ / 監督:リー・トランド・クリーガー / 恋愛、SF / 112分
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おまえ、さては全然不幸じゃないな‥‥。
【あらすじ】
事故に遭ったら歳をとらなくなってしまった。



【感想】
主人公が29歳のまま歳をとらないという、人によっては夢のような話かもしれない。歳をとらなくなった理由については、低体温時に雷が落ちて電磁圧縮作用により老化が止まったと説明がありますが、まあそれはそういうことなら仕方ないという。理由はどうでもいいのです。嘘だし。

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歳をとらない設定のSFで語られるテーマに「孤独」がある。自分だけが若く美しくいて、周りは老いて死んでいく。その悲しみに堪えられないという。この映画でアデライン(ブレイク・ライヴリー)も確かに孤独を感じている。だけど、どこかその孤独には弱さがあるような。

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彼女には娘(左の白髪の老婆)がいて、アデラインの誕生日には二人でお祝いなんかしている。あれ? あんまり孤独じゃなくない? むしろ楽しそう。彼女には職場もあって、知り合いのパーティーに行ったりもする。自分の体質についてはいえないにしろ、そんなに孤独でもない。

この物語は、歳をとらないデメリットについて描き方が弱いように見えるのだ。一応、物語序盤でアデラインが老けないことに不審を抱いたFBIから拉致される事件があるが、易々と逃げ出してしまう。逃亡してからは10年ごとに就職先を変えているものの、特に不自由さは感じない。むしろ、投資に成功して大金持ちだったり。本当は働かなくてもいいのでは。

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アデラインは目立たないように暮らし、男から声を掛けられても恋に落ちないようにしっかりと自分を守っている‥‥、はずなんですけども、どう考えても綺麗すぎる。これはねえ、もう声を掛けないほうがおかしい。目立ちすぎているぞ。

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これでモテないわけがない。バカなのか、君は。

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で、長年孤独に苛まれていたアデラインだが、エリス(ミキール・ハースマン、左)という青年に情熱的に迫られ、恋に落ちてしまう。彼は大学時代に起業に成功し十分な財産を得ており、今はその資産を社会貢献に使っている。なんだよー、完璧すぎるよー。自分も相手も金持ちで美男美女。何も悩む要素がない。

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アデラインはエリスの家族に紹介されるが、エリスの父親はかつてアデラインが恋に落ちたウィリアム(ハリソン・フォード、左)という男性だった。このときのハリソン・フォードの動揺っぷりがおかしくて。そんな動揺する? っていう。浮気がばれた人みたい。

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アデラインはエリスに自分の体質を告白し、ついにその孤独にも終止符が打たれる。わたしが思うのは、おまえ、全然不幸じゃないだろうということですよ。この美貌のまま時が止まったら、もう本当に幸運としか思えない。代わっておくれ!

じゃあ、この映画が嫌いかというとそんなことはない。うまくいって良かったなあと素直に思えるのです。アデラインを演じたブレイク・ライヴリーが本当に美しい。綺麗な人は画面で見慣れているはずだけど、それでも美しく見える。一人の女性の一番美しいときを捉えることに成功している。

ブレイク・ライヴリーは「ザ・タウン」「野蛮な奴ら/SAVAGES」でも観たけれど印象に残らなかった。それがこの映画ではブレイク・ライヴリーの輝きで2時間観ることができる。それはとてもすばらしいことに思える。あと、ハリソン・フォードは挙動不審すぎる。浮気のできないタイプとみた。

楽しく観られてハッピーエンド。こういう映画もいいですね。めでたしめでたし。


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