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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
25
2017

ノック・ノック

KNOCK KNOCK / 2015年 / アメリカ、チリ / 監督:イーライ・ロス / スリラー / 99分
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哲学なき悪の見苦しさ。君たち、もう帰ってくれないか!
【あらすじ】
家族のいない間に、女の子を家に上げた。



【感想】
グリーン・インフェルノ」のイーライ・ロス監督作品。主演はキアヌ・リーブス。雨の日にずぶ濡れになっている女の子を親切心から助けたところ、とんでもない連中だったというスリラー。

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妻と二人の子供を大切にし、幸せな家庭を築いてきたエヴァン(キアヌ・リーブス)。珍しく子供がいる役をやっていますね。子供と遊ぶキアヌに新鮮なものを感じました。いつものキアヌにはないテンションの高さに驚く。内向的で落ち着いた感じの役ばかりだったから、たまにはこういうのもいいかなあ。

妻と子供はバカンスに出掛け、自分は家に居残って仕事をしているとドアをノックする音が。ドアを開けるとずぶ濡れになった二人の美女が立っていたという。

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道に迷ったという二人を親切心から家に入れるエヴァン。だが、この二人はとんでもない連中だったのです。

この映画で感心するのは、とにかく人をイラつかせるのが上手いんですよね。彼女たちはエヴァンがタオルを取りに行っている間、許可も取らずに部屋の奥へ入り込んでいる。ここで軽い違和感を覚える。なんで勝手に奥へと思うが、まあ、それぐらいいいかとも。

キアヌが再び席を外すと、勝手にレコードを掛けてたり、ペットの犬を抱いていたりする。注意するかどうか迷う微妙な図々しさが積み重なっていくんですね。こんなことで注意して、小さい人間だと思われたら嫌だしというエヴァンの困り顔。

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彼女たちのペースに嵌っていくエヴァンを観ているとこっちまで居心地が悪くなってくる。奥さんは芸術家で、その作品を紹介してるのだけど二人は聞いちゃいないんですね。それとなく体に触れてきて、エヴァンは慌てて違う席に移って、全然動揺してないよ! みたいな顔をしているのだった。うーん、いつもの内向的なキアヌになっているではないか。

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彼女たちを拒んでいたものの、ついに陥落して二人と関係を持ってしまうエヴァン。ジェネシス(右)を演じたロレンツァ・イッツォは「グリーン・インフェルノ」で主演をしており、監督の妻でもある。監督は妻を容赦なく脱がす。キアヌと絡ませる。そんなどうでもいいこと気にしてたら監督なんてできないのだろう。

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もう一人の美女ベル(アナ・デ・アルマス)も景気よく脱いでます。で、翌朝からこの二人に家を滅茶苦茶に破壊され、縛り上げられて拷問を受けることに。

ちょっと「ファニーゲーム」と似ているように思った。ファニーゲームは、二人の訪問者が何も悪いことをしていない家族をなぶり殺していく。ただ、ファニーゲームとの相違点は犯人像ではないか。あちらの犯人(坊主頭のほう)は哲学的に見え、何か考えているようにも思えるのだ。ときおり画面からこちらに話しかけてくる演出もあり、考えさせられるところがある。

で、この映画の二人ですが、ただのバカなのだ。台所を滅茶苦茶に汚して料理し、妻が作った美術品をハンマーで打ち壊し、家中に落書きをする。哲学や美学がある犯罪者ではなく、ただのバカに暴れられる不快感というのは、なかなかのもの。これはちょっと新鮮な驚きだった。

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だが、このイライラをどう楽しめばいいのかよくわからない。単にイライラするという。なんだこれ。納豆のような映画なのかな。好きな人は好きだし、味わうにはちょっとしたコツがいるという。

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キアヌは終始情けなく「やめてー! やめてくれー!」しかいってない。埋められてしまいました。情けない顔もいいですね。

しかも、自分とベルのベッドシーンをSNSに投稿されてしまう。それを慌てて削除しようとして「いいね!」を押してしまう始末。エロ・イライラ・情けないキアヌが楽しめる作品でした。イライラするのでお薦めはしません。イライラしたい人にお薦め。

彼女たちの動機ですが、子供の頃に父親から性暴力を受けており、それに対する復讐というか、彼女たちが誘惑しても落ちない男性を探して、男性への信頼を取り戻したかったのかもしれない。ちょっと付けたしっぽい動機ですけども。もういいからさっさと帰ってくれい!




後味悪いでお馴染みのファニーゲーム。


ノック・ノックはリメイクで、オリジナルは「メイク・アップ 狂気の3P」だそうです。狂気の3Pて。題名につられて観ちゃいそう。
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