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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
30
2017

ディセント

THE DESCENT / 2005年 / イギリス / 監督:ニール・マーシャル / スリラー / 99分
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丁寧に作られた正統派スリラー。
【あらすじ】
洞窟探検をしたら落盤が起きて閉じ込められた。助けて。



【感想】
ポスターがドクロの形なんですね。「DESENT」は降下の意味。洞窟に降りていくスリラー。低予算ですが安っぽさはなく、頭のおかしい人も出ず、純粋にドキドキできるスリラーでした。

ボートでの川下りから映画は始まる。彼女たちは仲の良い冒険仲間なんですね。でも、主人公サラ(ショーナ・マクドナルド、左)のダンナは、メンバーの一人と不倫関係にあるという。おお、嫌だ嫌だ。泥沼の予感。

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この不倫の匂わせ方が絶妙で、ボートから落ちたメンバーをサラのダンナが助けるのだけど、説明的なセリフはない。視線の交わし方で「おや?」と思わせる。観客にほんのかすかな疑念を抱かせるのが上手い。

そんなこんなで、ダンナは帰り道に交通事故で死亡。串刺しになって死ぬという、わかりやすい天罰が落ちました。恐ろし。

ダンナと子供が亡くなり、家族を失ってしまったサラ。そんな彼女を励まそうと、一年後に冒険仲間が終結。今度は洞窟探検というわけです。ところが、落盤で洞窟が崩れて閉じ込められてしまう。

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メンバーの性格の描き方が、やり過ぎてないのがいいですね。ジュノ(ナタリー・メンドーサ、前)というのは少し自分勝手な女性で、今回の洞窟は彼女が選んでいる。観光客向けの洞窟はつまらないと、メンバーに黙ってまだ名前もついていない未踏の洞窟を選んでしまう。ここを抜けたら自分たちの名前が付けられるという。

ホラー映画というと、話を引っ掻き回す暴走野郎が一人ぐらいはいるものですが、ジュナは周りにいるかもしれない絶妙な自分勝手さなので感心する。とてもいい塩梅。そんなに悪い人でもないんですよね。メンバーのためにいろいろがんばるし。性格の描き方が丁寧でいい。

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洞窟の天井にロープを張って谷底を渡っていくのだけど、腕がプルプルして今にも落ちそうなのがヒヤヒヤする。役者に有名な人がいないのも効果的に作用し、誰が生き残るかまったくわからないのだ。

後半は変な怪物などが出て、怖いといえば怖い。でも、前半のほうが怖かったかな。いろいろありまして、不倫に気づいてしまったサラは不倫相手ジュナの足を攻撃。歩けなくなったジュナはあえなく怪物にやられてしまうという。

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脱出したサラ。なかなかの面白顔。いいですねえ。

ところがこの脱出というのはサラの妄想で、実際には脱出できないのだ。不倫相手だからといって殺していいわけはない。サラが生き残ってしまうと、ちょっと観る側にモヤモヤ感が残りそうだし、映画としては死んだ方が納得がいくのかも。

男が出ず(ダンナは即死したが)、女だけの洞窟探検というのも珍しい構成だったと思います。よくまとまったスリリングな映画でした。地底人のギロロロロロ‥‥、という変な鳴き声がちょっと怖い。




1の最後で死んだと思っていたサラですが、実は生きていたそうで2があるんですね。うーん、死んでしまう予定だったものの、好評だから生き返ったのかな。主人公を生かすのは不屈の闘争心や鍛え抜かれた肉体ではなく、DVD売上なのだ。
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