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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
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2017

サウスポー

SOUTHPAW / 2015年 / 香港、アメリカ / 監督:アントワン・フークア / スポーツ、ドラマ / 124分
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妻の喪失を乗り越える家族の物語。
【あらすじ】
娘と一緒に暮らしたい。



【感想】
ジェイク・ギレンホール主演の映画です。ジェイク・ギレンホールの最近の作品は好きなものが多い。「ナイトクローラー」「プリズナーズ」「ミッション:8ミニッツ」などなど、いいのばかりに出てるなあ。役者として充実し、いい仕事ができる時期なのかもしれないですね。一生のうちにそんなにないと思うのだけど。この作品も良かったですよ。正統派のスポ根+家族物でした。お好きな方は是非。

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それにしても鍛え上げてきましたね。スポーツ雑誌の表紙を思わせるポスターもいい。ちょっと前に観た「激戦 ハート・オブ・ファイト」「ウォーリアー」もそうですが、最近は本物の格闘家と見分けがつかないぐらいに鍛えてきますよね。みんな、ストイックすぎやしないか。これはどの業界もそうだし、外国もそうなのかもしれないけど、真面目化が進んでいるように思うのだ。

「ガッハッハ! いいからいいから。大丈夫だって!」という、いい加減な人間はもはや息をしていない気もする。そんなことないでしょうか。話が逸れた。


ディフェンスが不得意で、殴られた怒りを力に変えて戦ってきたボクサー、ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール、中)。デビュー以来無敗を誇ってきたものの、対戦相手とのいざこざが原因で妻のモーリーン(レイチェル・マクアダムス、右)を亡くしてしまう。

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レイチェル・マクアダムスは今回は、金髪でイケイケ風でありながらしっかり者の妻を演じる。代表作である「きみに読む物語」「きみがぼくを見つけた日」だと、両方ともおとなしめの役だったので、今回は違った一面が観られて嬉しい。

夫のビリーにつきまとって、しつこく対戦を迫る相手には「あんた、誰だっけ?」と挑発もする。強気なお人。そしてヒョウ柄パンツをはいている。ヒョウ柄パンツの女が弱気なわけがない。そうは思いませんか?

無駄に同意を求めた。

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二人にはレイラ(ウーナ・ローレンス)という娘がいた。

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この子がねえ、本当にかわいかったですねえ。親子物の出来は娘にかかっている。娘がトンチキだとまったく応援できなくなってしまう。あまりに反抗的でも駄目だし、物分かりが良すぎても駄目。この子はちょうどいい! ちょうどいいぐらいにごねるね!

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メガネなしですが同一人物。ビリーは、妻のモーリーンが亡くなったことで立ち直れないほどのショックを受ける。母を亡くしたレイラも同様に相当のショックを受けているものの、娘のケアにまで手が回らないのだ。娘の心はビリーから離れていく。ビリーは自分のことすら何もできずにいて、チャンピオンからも陥落。対戦相手に暴力を振るってしまいボクサーライセンスは一年間停止される。娘とも引き離されてしまう。

ビリーがチャンピオンから無職になり、レイラは施設へ。ビリーが施設に会いに行くものの、レイラは心を閉ざしている。レイラが父親を罵る場面があって、ビリーの顔面を何発も叩いて「パパがママの代わりに死ねば良かったのに!」というんですよ。はわわわわ! 娘ちゃん、なんてことを! って、なりますよ。この場面はねえ、ちょっとかわいそうでホロッときてしまいましたね。娘も父親も両方かわいそうで。実にレイラが良かったです。

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街で道場を開き、子供たちにボクシングを教える名コーチのティック(フォレスト・ウィテカー)。いやあ、しょぼくれた感じがさすがですねえ。ビリーの人間教育も行って、しだいに立ち直らせていくという王道の展開。お約束ともいえる修行場面も良いけど、ちょっと短いかなあ。もっと修行が観たい。

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妻の死を乗り越え、宿敵を倒し、娘の信頼も取り戻してめでたしめでたし。なのだけど、確かに良かったんだけどしっくりこないところがちらほら。

ジムで練習していて、孤独なビリーに話しかけてきた少年があっさり死んでしまう。あの死が軽すぎて、なんだか残念なのだ。話を進ませるために無理に殺したようであっさりしている。そして、モーリーンを殺した犯人がどうなったのか、うやむやになってしまう。これはかなり気になる。最後の必殺技が当たるところも「あ、そういえばそんな特訓してたなあ」という、あっさり風味。

一番気になったのは、試合が怖いから控室で観ていたレイラでしょうか。彼女が最終ラウンドはリングサイドまで来るというのが盛り上がりそうなのだけど、最後まで控室のテレビで観ているという。レイラがリングサイドまで来た場合、いつも試合を見守っていた妻モーリーンの代わりになってしまうからかな。ビリーがモーリーンから巣立って、きちんとした大人になれたという証には一人だけで勝つ必要があるのかもしれない。でも、ちょっと盛り上がりが‥‥。もうちょい盛り上がりたかった。中盤の娘ちゃんの連続ビンタがピークで、そこがあまりに良くて以降は落ち着いてしまった感がある。

いい作品なのに贅沢いいすぎかも。スポーツ+家族物が好きな方は是非。


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