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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
05
2017

ジェザベル

JESSABELLE / 2014年 / アメリカ / 監督:ケヴィン・グルタート / ホラー / 90分
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おまえはすでに死んでいる!
【あらすじ】
家に怪奇現象が起きて困る。



【感想】
映画「プリデスティネーション」が面白く、主演のサラ・スヌークはとても印象的な演技をした。「ジェザベル」も主演がサラ・スヌークということと、ポスターの不気味さに引かれて鑑賞。残酷描写はないですが雰囲気がちょっと怖いホラーでしたねえ。

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ジェシー(サラ・スヌーク)と婚約者が乗った車は、トラックに衝突される。婚約者は死亡し、ジェシーは重傷を負う。事故の衝撃でジェシーは流産し、しばらくは車椅子生活を余儀なくされる。退院後、父に迎えに来てもらい、ルイジアナ州フェリシナ郡にある実家で父と同居することとなった。

車椅子生活に退屈するジェシーは、部屋に隠されていたビデオを見つける。そのビデオには亡き母の姿が映っていた。

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優しげな母がしだいに変貌していき「おまえはすでに死んでいる」と、北斗の拳的なことをいうのが怖い。トリックを書いてしまいますが、母がビデオメッセージを残した相手はジェシーではない。浮気相手との間に産まれた子ジェザベルに向けてなんですね。

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彼女の浮気相手というのは黒人であり、夫のレオンは白人(右)。産まれてきた赤ん坊は黒人という。言い訳しようもないやつじゃんかあ! アメリカ人てのはこういうところが大変ですね。日本人ならばDNA鑑定に持ち込まれなければ根性で粘れるのに。そうやってがんばってる人たちもたくさんいるんだよ!(駄目な文章)。

怒れるレオンは生まれたばかりのジェザベルを殺害する。さらに殺害を隠すため、白人の子供を引き取り同じ名前を付けて育てたのだった。うーむ、ロクでもない人しか出ない映画である。そんなこととは露知らず、実家にいたら黒い水にまみれた女(殺害されたジェザベルの霊)に脅かされるジェシー。ジェシーはジェザベルの愛称。殺害されたジェザベルと区別するためにここでは生きているほうをジェシー、殺害されたほうをジェザベルと呼びます。

家で起きる怪現象に脅えていたところ、かつて彼女に想いを寄せていた同級生プレストンと偶然再会。彼は結婚しているものの、まだ彼女のことが好きなんですね。

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彼女に頼まれるまま、実家で働いていた家政婦の元に行ったり、家の対岸にある怪しげな墓の調査などを手伝う。気絶したジェシーのために朝まで付き添ってくれる。しかし、この人、自分の仕事とか大丈夫なのかなあ。ずーっとジェシーと一緒にいるんですよ。無職?

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しかし、家のすぐそばにこんな自然があるとは。きれいなところなんですよね。周囲の自然の多さにうらやましくなる。あと、親切なプレストンは、夜中まで謎の墓(ジェザベルのもの)を掘ったり、脅えるジェシーを自宅に連れてきたりとサービス精神がすごい。自宅には奥さんいるのに。そりゃ、奥さんもプンプンですよ。やたらにチチを強調した女を連れてくるのだから。

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ジェシーの家は広々としているのに淋しくて、いい雰囲気ですね。ホラー映画でなければ、こういったところで暮らしてみたい。

最終的には、母の呪いによって車椅子をコントロールされ、湖に突き落とされてしまうジェシー。湖の底にはジェザベルがいる。彼女は今までのように恐ろしい姿ではなく、美しい黒人の娘になっている。ジェザベルはジェシーにキスをすると水面に浮上する。浮上した姿はジェシーのものになっている。助けられたジェシーは、保安官の問いに「わたしはジェザベルよ」と答えて映画は終わる。体を乗っ取られてしまったんですね。

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ちょっとだけゾッとするものの残念な終わり方だった。ジェシーはなんにもしてないのに殺されてしまうわけである。だが、よく考えてみると本当になんにもしてないのはジェザベルなんですよね。彼女は赤ん坊の時点で父親のレオンに殺されてしまったのだから。しかし、なぜか霊界かどこかでスクスク成長してジェシーをビビらせにくる。言葉も憶えているのが不思議。「わたしはジェザベルよ」って喋ってるわけだし。そういう細かいところはいいのか。

溺れるジェシーにジェザベルがキスして水面に上昇していくのは、許しの描写かと思いました。ジェザベルの姿は美しく変わり、浄化された彼女の魂は天に昇っていくという。違ったのだけど。

エンディングは何種類か作ることがあり、評判が良かった方を選ぶというのはよく採られる方法ですが、この映画も2種類のエンディングがあったんじゃないかなあ。

ジェシーが殺されてしまうというのはかわいそうだけど一応納得はできる。なんの過失もなく殺されてしまうジェザベルは不倫の末にできた子である。で、ジェシーは不倫まではいってないものの、同級生プレストンを引きずり回し、キスまではしている。不倫未遂ぐらいまではいっている。でもこれが殺されるほどの罪かというと、ちょっと重すぎるように思うのだ。ジェシーはジェシーで婚約者が死に、自分は流産して重傷を負うという苦しみを味わっているわけだし。そんないじめんでも、と思いました。

アクション映画ならストーリーがつまらなくてもアクション部分が良ければ楽しめる。恋愛映画は共感できる要素を入れれば大ハズレにはなりにくい。だけど、サスペンス要素があってトリックで勝負しているこの映画みたいなものは難しいですね。ジェシーが殺されるほどの悪さをしていると思えないところも、やや共感しづらい終わり方でした。


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