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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
16
2017

ラン・オールナイト

RUN ALL NIGHT / 2015年 / アメリカ / 監督:ジャウム・コレット=セラ / サスペンス / 114分
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あの頃、とても楽しかったよね。
【あらすじ】
昔からの友人に命を狙われる。



【感想】
リーアム・ニーソン、エド・ハリスという、おじさん好きにはたまらん作品になっておりますね。他にもヴィンセント・ドノフリオ、ブルース・マッギル、そんでチョロッとニック・ノルティも出ているぞ。おじさんたちのダシで、すごいスープが取れそう。グヘヘヘヘ。気持ち悪いことを書くなという。

親子関係の再生、親友との惜別を描いたスピード感あるサスペンス。楽しめました。

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凄腕の殺し屋だったジミー・コンロン(リーアム・ニーソン)。今は生活費にも事欠き、アルコールに溺れている。過去に手にかけた者たちが夢に出てきてうなされる日々。殺し屋稼業を憎む息子からは軽蔑され、関係は疎遠に。息子からはダッドではなく、名前のジミーで呼ばれております。さびしい。

まばらな無精髭が荒んだ生活を思わせる。酒臭く、下品な冗談をいうジミー。ああ、いつものダンディなリーアムはどこへ! だが、それでもいい! それでもいいじゃないかあ!

この荒み路線のまま行くのかと思いきや、わりとすぐに立ち直ってしまう。

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もうキリッとしちゃいましたね。

ジミーの息子マイク(ジョエル・キナマン、左)は麻薬取引に絡んだ殺人を目撃してしまう。目撃者となったマイクは犯人から命を狙われるが、その場に居合わせたジミーにより犯人は射殺される。犯人はジミーの親友でマフィアのボス・ショーン(エド・ハリス)の息子だった。

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完全にショーンの息子が悪いわけだし、息子はパッパラパーなので自業自得で収まるかと思いきや、そうはならないのだった。ショーンはジミー親子の殺害を決意する。ここがね、ちょっと強引なようにも思えました。出来の悪い息子とはいえ、息子は息子か。

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かつて共に修羅場を潜り抜けてきたジミーとショーン。歳をとっても友人というのはできる。でも、若い頃からの友人とは過ごした年数や濃密さが違う。やはり特別なものだし、だから昔からの友人との仲違いはつらいものがある。

二人が若い頃、共に過ごしたレストランで話し合う場面。二人が醸し出す空気がいいんですよね。もう喧嘩するなよ~、いい歳なんだから。と、観ていて悲しくなるのだった。

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マイクは殺し屋の父を軽蔑していたが、父にもいろいろあったのだなとわかってくる。それはある程度の時間や人生経験がないとわからないものかもしれない。そういうところがいいですね。ショーンとジミーの別れ、ジミー親子の親子関係の再生。二つのテーマが軸となり、一夜という短い時間に凝縮されたスピード感あふれる物語になっている。

監督はサスペンスホラー「エスター」のジャウム・コレット=セラ。この人はとても理詰めで物語を作る。きっちりした性格なんだろうなあ。マイクがボクシングを教える子供が犯行現場の動画を撮っていたり、殺し屋プライスがジミー親子の写真を見つけて別荘を知るくだりなど、物語に破綻がないように気が配られている。

でも、その緻密さが展開を読みやすくしているところもある。もうこれは仕方のないことなのかもしれない。あまり無茶苦茶な展開にされたら、それはそれで納得いかないわけだし。ただ、堂々と伏線を張りすぎるようにも思う。もうちょっとさりげなくやってもらって、観終わった後に「そうか、あれが伏線だったのか」と驚ければ嬉しいのだけど。贅沢いいすぎである。

リーアム・ニーソン、エド・ハリスがお好きな方は是非是非。


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