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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
11
2017

ダウト・ゲーム

REASONABLE DOUBT / ドイツ、カナダ、アメリカ / 2014年 / ピータ―・ハウイット / スリラー / 91分
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主人公の小物っぷりが爆発しているので応援しにくい。
【あらすじ】
検察官だけど轢き逃げしてしまいました。



【感想】
我修院達也(若人あきら)を男前にした感じのドミニク・クーパー主演のサスペンス。

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こちらは我修院さん。「鮫肌男と桃尻女」での山田くん役があまりに強烈でしたね。こうして見ると、そんなに似てない。眉毛が似てるのかな。

ドミニク・クーパーはサダム・フセインの長男ウダイを演じた「デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-」が衝撃的だった。あまりの悪役ぶりに観ていて具合が悪くなるという。ありゃ、すごい作品でしたね。今回、あれよりは大幅に更生していますよ。

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やり手検事として順風満帆な人生を送っていたミッチ(ドミニク・クーパー、上)。だが、ある日、飲酒運転の上、人身事故を起こしてしまう。検察官の職を剥奪されることを恐れたミッチは救急車を呼んだものの現場からは逃走。ミッチの代わりに轢き逃げの容疑者として逮捕されたのは、前科のある修理工クリントン(サミュエル・L・ジャクソン、下)だった。

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とにかくいろんな作品に顔を出すサミュエル・L・ジャクソン。また出とる。名優でありながら、パッとしないサスペンスにもよく出てきますね。ギャラ、思ったより安いのかなあ。主演をする俳優は1年に多くて3本ぐらいしか出ない印象があるけど、サミュエルは93年にはなんと9本も出ている。毎年、よく働くなあ。

この作品は轢き逃げ事件を起こしたミッチの倒叙ものですね。犯人視点で進行していくサスペンスです。

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ミッチは美しい奥さんと産まれたばかりの子供に囲まれ、幸せな生活を送っていた。ミッチが自分の生活を守りたいがために現場から逃走してしまう気持ちはわかる。だが、義理の兄(仮釈放中)を使って偽証させたり、刑事のオフィスに侵入したり、やることが犯罪者じみていて感情移入しにくい部分がある。難しいですねえ。

ミッチは轢き逃げ事件の裁判で検察官として出廷。容疑者であるクリントンを追い詰めることになる。だが、悪役にもなりきれないミッチはなんとかしてクリントンが無罪になるようがんばるのだ。そりゃ、自分が犯人だからごめんという気持ちなのだけど。

いっそ、ミッチが完全なる悪役としてクリントンを追い込めば感情移入しやすかったのかもしれない。ミッチの人柄が善にも悪にも振り切らず中途半端なんですよね。轢き逃げはしたものの、ちゃんと救急車は呼んでいる。クリントンのために義理の兄に偽証させて無罪にしようとする。この義理の兄が刑務所から出てきたときは「エリートである自分とは関わらないでほしい」という空気を出していたくせに、困ったときは兄を利用してしまう。兄は事件に巻き込まれたおかげで、殺されるような目にも遭うし‥‥。

だが、多くの人はこのミッチのように善でも悪でもない状態なのかもしれない。ただ、そのリアルさは観客として応援しやすいかというと、そうでもなくて「うーん‥‥君、ちょっと‥‥」という、煮え切らない感がすごい。小市民であるより、いっそ大悪党になってほしかった。

最後、強引なまでのハッピーエンドでみんな幸せみたくなってますが仮釈放中のお兄さんの偽証、刑事のオフィスに忍び込んだこと、飲酒運転による轢き逃げはお咎めなしになったのだろうか。結果として嘘をつきまくった職場(検察)での信頼、奥さんとの関係は大丈夫なのか。検察に偽りのある履歴書を提出し、身内に犯罪者がいたことを隠していたということもある。うーん、どうみてもハッピーエンドにならない感じだけども。有罪!


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