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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
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2017

干物妹!うまるちゃん

2015年 / 日本 / 監督:太田雅彦、原作:サンカクヘッド / コメディ、日常 / 12話
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好きなものだけに囲まれて生きていく。
【あらすじ】
外面は完璧だが実はだらしない妹との共同生活。



【感想】
前回の感想は、血で血を洗うようなメキシコの麻薬カルテルとの戦いを描いた映画「ボーダーライン」だった。挨拶代わりに首無し死体がお出迎え、酸のプールに投げ込まれて殺される、そんなハードすぎる作品。そんで今回は甘々ゆるゆるな日常系のコメディ作品。右から左の振れ幅がすごい。

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外では誰もがうらやむ才色兼備の妹、土間うまる(CV 田中あいみ)。特に勉強するわけでもなく学年一位、スポーツ万能という完璧人間。家に帰れば、二頭身キャラに変身。コーラとポテイト片手にゲーム、漫画、アニメ、ネット三昧のオタク生活を満喫。おお、このゆるみきったお顔。

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だらしない妹、うまるの面倒をみつつ、炊事、洗濯、料理、仕事、すべて完璧にこなす兄、タイヘイ(CV 野島健児)。両親は登場せず、兄妹は共同生活をおくっている。

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ギャグよりも、ゆるさだとか、うまるや友達のかわいさを楽しむ作品なのかもしれない。

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いくら日常系作品がゆるいといっても「よつばと!」には子供をきちんと育てようとする父親の視点を感じる。この作品での兄、タイヘイのうまるへの態度はひたすらに甘いんですよね。扶育というより、ペットを愛玩する感覚に近いかもしれない。

魅力的な謎や複雑なストーリーがあるわけでもなく、うまるとタイヘイの生活が淡々と描写される。「こういう世界に浸りたい」とか「キャラのやりとりをずっと観ていたい」というのが日常系作品の醍醐味だと思うのだけど、タイヘイのうまるに対する甘さが気にならない人はこの作品にはまるかも。

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うまるは高校生だけど、友人との会話でも共学でありながら異性の話はまったく出てこない。ここが不思議といえば不思議で、兄のタイヘイが疑似的な恋人として代替的機能を果たしているからと考えられる。兄妹だから当然、一線を越えるようなことはなく、それでいてお互いが離れがたい存在であり、ごく自然に枕を並べて寝る。うまるは普通の女子高生が嫌いそうなオタクの趣味にどっぷりと浸かり、ゲーム、漫画、アニメをこよなく愛している。

視聴者が好きそうな趣味を女子高生が積極的に肯定してくれて、肉親であるから口説く必要もなく一番近くにいることができ、肉体関係に発展して生々しい展開になることもない。肉親なので、関係がこじれて振られたりして疎遠になることもない。オタクが愛する世界を理想化して煮詰めたような作品。

観て嫌な気分になるとかはないから、なんとなく二期もポツリポツリ観てはいる。なんかね、こんだけ好きな物だけ集めた世界を作っていいのだろうかと、変に不安になるところがある。嫌な人は一人も出ず、みんながいい人で、際限なくうまるを甘やかしてくれる。日常系だから、それでいいじゃんといえばそうなんだけど、どこかで世の中そこまで甘いわけはないと思っている部分がある。100%安全安心なのだ。酸のプールに娘を投げ込まれて殺されたりしないし、おまえの娘を20人の男にレイプさせるなどと脅されたりもしない。麻薬カルテルものの見すぎである。

この世界に抵抗なく浸れる人は、いいかもー。

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