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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
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2017

ドキュメンタル シーズン1~3

2016年~2017年 / 日本 / コメディ、ドキュメンタリー / シーズン1(4話)、シーズン2(5話)、シーズン3(5話)
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逃げ場なしの密室お笑い格闘技。
【あらすじ】
最後まで笑わなかった人が一千万もらえます。



【感想】
Amazonプライム限定企画、松本人志プレゼンツ「ドキュメンタル」。参加費百万円、密室の中で最後まで笑わずに勝ち残った者が一千万円を総取りするという実験的お笑い番組。コアなお笑いファンのために作られたような番組。脱いだり、食べ物を粗末にする場面がありますので、そういうのが苦手な人は避けたほうがいいかもしれません。面白かったです。

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笑ってはいけないというと、年末にやるダウンタウンの番組を思わせますが、百万円の身銭を切って参加しているのでこちらの方がだいぶ真剣味が増す感じ。売れっ子から、売れてない方まで幅広く参加している。百万円という参加費は売れてない芸人にとってはかなりの痛手でしょうねえ。

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久しぶりに観たジミーちゃん(中央)。輝いていたなあ。アイディアをものすごく練ってきていたし、爆発力がすごい。ただ、自分からガンガン仕掛けて行く人は、自分がやったことの面白さで笑ってしまうこともあって、そこのところが難しい。ずっと何も喋らずに堪えている人もいるのだけど、やっぱり仕掛けて行ってほしいですよね。シーズン1と3は仕掛けない人が残ってしまった感じがある。それにしてもジミーちゃん、毎回、華々しく散るなあ。

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野生爆弾のくっきーも大活躍。最高ですね。何をやるのかわからない怖さがある。言葉の使い方も独特だし、どういう育ち方をしたのか気になる。こういう異常者みたいな人が結局一番面白いのかな。頭おかしいわ、絶対。

フジモンもすごく良かったですね。ツッコミは、この番組ではかなり不利に感じる。フットボールアワーの後藤さんやケンコバもそうですが、ボケを拾って上げることで、自分が喋る機会がどうしても増えてしまう。喋れば、つい笑ってしまうこともある。ツッコミの人が場にいる序盤は、場が滑らかに動いている印象。膠着状態が生じないのも、こういう人が場に存在するからだと思う。

フジモンに対して松っちゃんの判定が甘いように見えるけど、絶対に場に残ってほしい人だからそうなってしまうのかな。野球で、ツーボールツーストライクからの非常にきわどい球をどう判定するかは審判に委ねられていて、ここで「ボール」と判定してバッターにもう一回勝負の機会を与える方が絶対に盛り上がるという場面がある。それは野球を競技として観た場合、どうなんだというのはあるんだけど、でもそこで勝負を観たいというファン心理も確かに存在する。あまり判定がいい加減だと「なんだよ」となってしまうから匙加減が難しい。

会話の糸口というのもツッコミが意識して作っている感じで、番組を面白くしようというサービス精神かもしれない。それが仇となり、ツッコミは中盤まで自滅することが多いような。うーむ、悲しい。公平なルールというのは難しいけど、もうちょっとツッコミ有利とか、攻める人有利になると嬉しいかなあ。ただ、毎回細かなルール改正をしていて膠着状態が生まれにくくなっているのはいいかも。

場が混沌としてくると、修学旅行の夜みたいに無茶苦茶な状態になって面白い。もうえらい騒ぎですよ。追い込まれると各人の人柄も見えて楽しい。ただ、自分に自信のない人はやたら切れたり、大声を上げるように見える。弱い犬ほどよく吠えるという諺があるけれど、あれは本当なのかと感心。他人にいじってもらって笑いになる人、自分で話を展開できない人はつらそう。アンジャッシュの児嶋さんなどは、つらそうに見えた。「児嶋だよ!」だけで押すのはつらすぎる。

仲の良い日村さんも同じ回にいたのだけど、今回は敵同士だからそんなに助けてくれず。設楽さんがいたらどうなっただろうと想像してみたり。

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バイきんぐの小峠さん(右から二番目)とジャングルポケットの斎藤さん(左から二番目)の対決は凄まじかった。人は困るとあんな風になるのか。テディベアとセックスするところは笑ってしまった。地上波で放送できないことをやるから面白いというのではなくて、もう頭がおかしくなってきて自分が面白いと思ったことが、たまたま放送できないことだったというように見える。準備してきた弾を撃ち尽くし、一度空っぽになったところから絞り出される面白さが観られた。

シーズン2の対決は見応えがあったけど、シーズン3は敗者が笑わせにくるゾンビモードというのが出来たので、最後の二人の直接対決がなくなってしまった。ゾンビモード自体は膠着を防ぐ手段として機能しているけど、これだとシーズン2のような名勝負は生まれないように思う。最後だけゾンビモードを使わなければいいのかな。

それにしても、芸人にとって怖い番組に思える。自分の面白さが残酷なまでに判定されてしまうところがある。ただ、それは絶対的なものではなくてこのルールではこの人が面白いというものだと思うけど。格闘技とよく似ているけど、柔道対ボクシングだったらどっちが強いんだという。柔道ルールなら柔道家だし、ボクシングルールならボクサーなのだ。でも、視聴者はそういうふうには観てくれないだろうなと思う。この場で観たことがすべてで「あいつは面白い。こいつは面白くない」となる。これ、その芸人がルールに向いているかどうかの話で、それで絶対的な判定を下されるのはちょっとかわいそうなのだ。とはいえ、面白い面白くないは、やっぱりあるんだけど。百万とられるよりも、世間の決めつけのほうが芸人にとって痛いのではないか。いや、やっぱり百万は痛いか。

考え抜いた笑いより、意図せずにやったことが面白かったり、ふとした瞬間にあっけなく笑ってしまったり、思いも寄らぬところで笑いが生まれるのも面白い。当たり前のことだけど、人が笑うとつられて笑うことがある。我慢している顔も面白い。日常生活でも自分からたくさん笑っていけば、それだけで場が和やかになるのかもしれない。この程度じゃ笑えないと変にがんばっている人というのは、なんだかひどくつまらない感じがする。シーズン4が楽しみな作品でした。出川さん、バナナマン設楽さん、とんねるずのタカさんとか、出てくれないかなあ。この番組は、ファイナルでは松っちゃんが出場して浜ちゃんが審判という終わり方になるのだろうか。観続けていきたい。

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