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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
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2017

キリング・ミー・ソフトリー

KILLING ME SOFTLY / 2002年 / アメリカ、イギリス / 監督:チェン・カイコー / サスペンス / 100分
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縄が常備されている家ってどう?
【あらすじ】
最愛の夫が殺人犯かも‥‥。



【感想】
2002年の映画ですが、タイトルが美しいのでちょっと気になっていました。ようやく観ることができました。しかし、これってちょっとしたトンデモ映画ではないか‥‥。

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ロンドンに住むWEBデザイナーのアリス(ヘザー・グレアム)は、同棲中の恋人とそれなりに幸せな生活を送っていた。だが、ある日、信号待ちで偶然出会ったアダム(ジョセフ・ファインズ)に一目惚れをする。

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まだ名前すら知らないアダムに誘われ、タクシーに乗り込むアリス。危ない気がするのだけど、まさに恋は盲目。これは運命の出会い! とアダムの魅力にメロメロなアリス。たどり着いたアダムの家で二人は激しく求めあうのだった‥‥。き、君ら、出会って10分で合体って! ちょっと発情がすぎやしないか。運命の出会いというより、なんかの病気なんじゃないかと不安になる。頭がおかしい。

いわゆる官能サスペンスで、なかなか激しい濡れ場もある。だが、濡れ場だけならば猥褻な動画はもはやそこら中にあるわけだし、そうなるとやはりロマンスが重要ということになる。ロマンスて。

「ゴースト ニューヨークの幻」みたいなのがいいのかなあ。デミー・ムーアがロクロを回すやつですよ。懐かしい。

ちょっとねえ、アリスの同棲中の恋人がかわいそすぎるんですよね。性格に問題があるわけでもなく、職業はエンジニアだから収入もそれなりにある。アリスとは普通に暮らしているのだ。強いて罪を挙げるなら、マンネリ気味の夜の生活ということになる。ああ、それは裁かれるほどの罪なのでしょうか。だが、アリスはアダムとのめくるめく情事に溺れ、恋人を捨ててしまう。

別れを切り出された恋人が、アリスに原因を聞くと「運命の人に出会ってしまったの‥‥」などと言われる。いやその答え、自分に酔いすぎではないか。もうちょっとさあ、普通に別れたらいいじゃないの。アリスという人も、なかなかにヤバい物件。

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アリスのアダムへのはまりっぷりはかなりのもの。仕事の打ち合わせも上の空で耳に入らず、アダムに会うために「美容院へ行く」と、嘘をついて仕事を抜け出してしまう。仕事中に美容院て、イギリスでは大丈夫なのかな。日本だとリストラ一直線な理由だけど。

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そして首を絞めながらの情事にふける二人。主演のヘザー・グレアム(右)はスタイル抜群で、惜しみなく美しい体を見せてくれる。でも、二人の行為は観客が憧れるものにはなっていない気がする。ただいやらしく見えるのだ。やっぱり、ロクロ回してないからかなあ。

過激なセックスで盛り上がっていた二人だが、次第にアダムの暴力性が露わになってくる。街中でナイフを持った強盗に財布を奪われたアリス。犯人を追いかけたアダムは、男に追いつくと、電話ボックスのガラスに男の顔面を叩きつける。あまりの衝撃にガラスは割れてしまう。男を何度も殴りつけ、男がしゃがみこんでしまうと顔を蹴飛ばす。血だらけになった男はぐったりしてのびてしまう。アダムは攻撃の手を緩めない。今度は電話ボックスの扉で男の顔面を挟んで破壊する。どう考えてもやり過ぎだろうよ。

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「おまえには指一本触れさせない」「すてきー!」って、人目も憚らず熱いキスを交わし抱き合うアダムとアリス。勢いのままにアダムはアリスに結婚を申し込み、アリスもその場でオーケーする。盛り上がる二人。

男は隣でこんなことになってます。君らなあ‥‥。

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いや、もう、死んでしまうよ‥‥。やりすぎじゃんかあ。プロポーズしてる場合ではない。

幸せだったアダムとの生活だが、その生活に影が差し始める。アダムが過去に女性をレイプしたという話を、アリスは知り合いの女性記者から聞いてしまう。また、家に不審な手紙が届き始める。アリスの追及に、疑惑を否定するアダムだが挙動が怪しい。口論となったアダムはアリスを拘束する。

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この場面、ちょっと笑ってしまった。このテーブルは、普段二人が食事をとるテーブルなんですよね。アダムはテーブルの下から輪っかがついた縄を取り出すと、すばやくアリスの手足を動けないように固定してしまう。いつの間に用意したんだ、この道具。また新たなプレイを準備していたのか、アダムは。変態プレイに余念のない男である。

サスペンスとしても、あまり練られた話になってない。トリックなどはそもそもない。怪しい挙動をする二人のうち、どちらが犯人になってもいいという話。一回ひねって、あっちを犯人にしたのかなという程度。

とにかくねえ、アダムもアリスも性格がちょっといっちゃってるように見える。アダムは過去に姉と関係を持っていたのだけど、そのことについても「お互い子供だっただろ!」の一言で済ませようとする。アウトだろうが。アダムもアリスも、どちらもヤバい人という印象が最後まで拭えなかった。お似合いのカップル。


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