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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
03
2018

黄金狂時代

THE GOLD RUSH / 1925年 / アメリカ / 監督:チャーリー・チャップリン / コメディ / 95分
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原初のコメディ、ありとあらゆるお約束の原点。
【あらすじ】
一攫千金を狙い、金を探しに行く。



【感想】
1925年に公開された作品です。すごいなあ。第一次大戦は終結したけれど、世界中がまだまだごたついている時代。日本では二年前に関東大震災が起きている。

雪深い山に金鉱を探し求める男たち。チャーリー(チャーリー・チャップリン、中)もそのうちの一人だった。猛吹雪に難渋し、避難した山小屋で奇妙な共同生活を送ることになる。

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チャップリンの笑いを面白くないと切って捨てるのは容易いように思う。正直なところ、まったく笑えるところはなかった。ただ、これ1925年の作品ですからねえ。今の基準で考えると、あまりにも古臭くやり尽くされた笑いに映ってしまう。

美人が自分の方に手を振って近づいてくる。ドギマギしていると、実は自分の後ろの人に話しかけていただけという。チャップリンが100年近く前に考えたことを、いまだに繰り返している。

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すべてに既視感がある。「ここはドリフっぽい」とか「トムとジェリーっぽい」とか、どこかで観たような場面も多い。「ドリフっぽい」というより、ドリフがチャップリンの影響を受けているのだろう。直接に影響を受けなくても、影響を受けた人々が物を作り、それが後世に伝わっている。すべての笑いの原点にあるのがチャップリンのコメディなのかもしれない。

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CGがない時代だから、どうやって山小屋の転落場面を撮ったのかなども想像してみると楽しい。これはミニチュアなのかもしれない。山小屋が崖に落ちる直前、山小屋から二人の男が飛び出してくるんですね。あれ、どうやって撮ってるんだろう。遠近法を使っているのかな。ミニチュアの山小屋のはるか遠くに、本物の人間を二人置いているのだろうか。

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チャップリンはやっぱり顔がいいんですよねえ。特に女性といるときの顔がいい。持って生まれた童貞臭さというのだろうか。たまらないなあ。なかなか醸し出せないものを当たり前に持っていますよ。

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飢えて靴を食べるとか、どこかで観たような場面もチャップリンの模倣なのだろう。そう考えると、やはりすごいことだと思います。昔はこれでゲラゲラ笑っていたのかもしれない。そういう時代だったのだ。

今は、動画配信サービスやケーブルテレビなどで過去のコメディを簡単に観ることができる。子供の頃、あれほど楽しみにしていたドリフやひょうきん族、とんねるずなどの番組も、今観ると面白くないんですよね。それはもう仕方のないことなのだろう。コメディは今の視点で評価するより、当時の最大瞬間風速で評価するのが正しいのかもしれない。古いと思ったっていいんだ。それは着実に進歩しているということだし。過去があるから今がある。

黄金狂時代のポスターやDVDジャケットがIMDBにいくつか上がっていました。

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