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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
05
2018

そして、デブノーの森へ

sotto falso nome / 2004年 / イタリア、フランス、スイス  / 監督:ロベルト・アンド― / サスペンス /105分
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体から始まる恋もある、とかそういう?
【あらすじ】
息子の嫁と関係を持ってしまった。



【感想】
ホラー映画ファンの人と話したとき「あの血の量がすごかった!」とか「内臓がたくさん出ていい!」とかで映画に付ける点数が上がるというので驚いた。私はホラーが苦手だからグロテスクさが際立っていると、逆に評価を下げてしまう。そのジャンルが好きな人には評判がいいという映画がきっとあって、この「そして、デブノーの森へ」は官能サスペンスというジャンルが好きな人には評判がいいのではないか。

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作家のダニエル(ダニエル・オートゥイユ)は義理の息子ファブリツィオの結婚式に向かう途中、一人の美しい女性ミラ(アナ・ムグラリス)と出会う。

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二人は一夜を共にし、激しく求めあった。翌朝、ダニエルが目覚めたときには既に女の姿は消えていた。結婚式場に到着したダニエルは息子の花嫁を見て驚愕する。ミラの姿がそこにあった。結婚後も二人は関係を断ち切れず、ずるずると体を重ねてしまうのだった。

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ダニエルとミラは出会ってから、ほんのわずかに言葉を交わしただけ。方向が一緒だからとタクシーに相乗りする。タクシーの後部座席で、ダニエルは無言でミラの手をそっと握り締めるんですね。本当にほとんど会話もしてないのにですよ。次の場面ではホテルでミラがダニエルの上に乗っているという。き、君たち~! ってなるじゃん。歳が倍以上も離れた美人がなぜこんなおっさんと。

そんなわけあるかいという。パスタを茹でてたと思ったら、いつの間にかセックスしていたという村上春樹的展開である。それで冒頭の話に戻るのだけど、官能サスペンスが好きな人は楽しみ方が違うんだろうなあ。リアリティはどうでもいいのだ。離れようとした二人がお互いに引き寄せられ、やむなく関係を続けてしまう泥沼的感情だとか背徳感などを楽しむのが正しいのかな。

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抜群のスタイルを持つミラ(左)が出し惜しみせず景気良く脱いでるのもすばらしいですね。スポーン! て音がしそうなほどの景気の良さよ。健康的で引き締まった体はもちろん美しいが、それだけではない。身にまとう衣装と身のこなしも同様に美しい。華があるというのは、こういうことかもしれない。

なんだか官能サスペンスの楽しみ方を教えてもらったような作品。サスペンスとしてもきちんとしたストーリーとして成立している。ただ、「あっそうなんだ‥‥」という話ではあるのだけど。事件の背景を知り驚愕するというより、まあそういうこともあるかもねえという。

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やさぐれた暴力刑事役の印象が強いダニエル・オートゥイユですが、今回は若い女性にはまりこむ陰気な作家役。ほんとまあ友達いなさそうな人だよ。なにも、そんなことせんでもという終わり方でした。ストーリーの謎で引っ張るというより、いかにアナ・ムグラリスを官能的に撮るかということを追求した作品に感じました。エロかった。

ああ、身も蓋もないことを‥‥。


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