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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
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2018

日本で一番悪い奴ら

2016年 / 日本 / 監督:白石和彌、原作:稲葉圭昭 / 犯罪、コメディ、実在の人物を基にした映画 / 135分
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お金は出すんで、拳銃売ってください。
【あらすじ】
手段を選ばず手柄を立てたい。



【感想】 
北海道警元警部稲葉圭昭氏の著書を基に映画化された作品。コメディタッチで描かれるあまりにも衝撃的な事件の数々。ヤクザやロシアマフィアにお金を渡して拳銃を出させ、見た目だけでいいから拳銃摘発数を稼ぐ。そんな滅茶苦茶なことが行われていた。

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柔道だけが取り柄の新人刑事諸星(綾野剛)。要領が悪く、同僚の刑事から一歩も二歩も遅れををとっていた。腕利きの刑事村井(ピエール瀧)は違法すれすれの捜査を行い、成績を上げていた。諸星はクラブで豪遊する村井の様子に憧れ、自分も外部に協力者を作ることを思いつく。

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挨拶代わりにチチを揉む村井の姿勢。学んでいきたい。ピエール瀧さんは当たり前のように名脇役として出演するようになってますねえ。雰囲気がいいんだよなあ。「凶悪」でも恐ろしかったですが、顔がねえ、本当にずる賢くていいんですよね。

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諸星は暴力団の黒岩(中村獅童、左)と兄弟分のような関係を結び、犯罪を平気で行う手下を揃えていく。諸星の成績は上昇するが、いつの間にか暴力団と変わらない悪事を躊躇いなく行うようになっていた。

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純朴で柔道しか取り柄のなかった青年が、完全体のヤクザに。柔道の実力者というわりにちょっと体が細すぎるかもしれない。

諸星の根が真面目だったからこそ、ここまで汚れてしまったのかなとも思う。周りがろくでもない人しかいないんですよ。綾野剛さんの罵倒、恫喝の様子はさまになっており、柄が悪い。ただ、作品がコメディタッチだからか怖さはないんですよねえ。悪い役なのにどうしても品の良さを感じてしまう。どちらかというと中村獅童のほうがヤバさを感じた。あれは悪い人。3人ぐらい殺しているお顔。

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道警上層部は諸星の強引さを利用して、暴走していく。覚醒剤の密輸を見逃す代わりに拳銃を摘発する計画も容認してしまう。これ、税関もグルでやってるんですよねえ。覚醒剤が流れるのが関東なら、もう知ったこっちゃないという。これが2002年の話というのが恐ろしい。

ここまで凄まじい事件でも、本人たちからするとごく自然にエスカレートしていった結果で、いつの間にかこうなっちゃったというだけのことかもしれない。上から下まで見事なまでに全部腐っているわけで、なんだか感心してしまったほど。事件の内容は重いはずですが、軽い気分で「あはは、あはは」と観られるコメディになっています。人は死んでますけど。闇が深い。

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