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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
27
2018

ザ・ノース 北極の宿命

FAR NORTH / 2007年 / イギリス、フランス / 監督:アシフ・カパディア / サスペンス / 89分
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北極圏をフルチンで逃走。
【あらすじ】
女二人で暮らしているところに、男がやってきた。



【感想】
特に面白そうだと思わなくても、雪や氷が出てくると観てしまうんですよね。白が好きなのかな? たくさん雪景色が観られてたので満足です! 北極圏の雄大な景色が美しい。内容は、うーん‥‥。

北極圏のツンドラ地帯でひっそりと暮らすサイーヴァ(ミシェル・ヨー)と養女のアニャ。サイーヴァは、子供の頃に呪術師から「人を傷つける運命」と宣告され、村を追い出されてしまう。以来、彼女は一人でたくましく生き抜いてきた。ある日、虐殺現場に遭遇し、まだ生きていたアニャを連れ出し、養女として育て上げた。

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それなりにうまくやっていたものの、一人の男の出現によって二人の生活に綻びが出始める。

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原住民の虐殺が嫌で逃走してきたロキ(ショーン・ビーン)。「ゲーム・オブ・スローンズ」でも寒そうなウィンターフェルの城主でしたが、また輪をかけて寒そうなところにおりますね。行き倒れているところをサイーヴァに救われ、氷が固まるまでという条件で、彼らと暮らすことを許される。

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しだいに親しくなっていく養女のアニャ(ミシェル・クルージ、左)とロキ。狭いテントでの暮らしで、プライバシーも何もないのだ。そこでアニャとロキがイチャイチャしだすものだから、サイーヴァとしてはたまらない。

思えば、遊牧民族もパオというテントで暮らしていますが、あれも壁などの仕切りはないように見える。夜の営みなどは、どうしているのだろうか。それほど周囲を気にしないのかな。そもそも不健全なことでもないし、当たり前に行われているのかもしれない。その土地にはその土地のルールがある。

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アニャは育ての親であるサイーヴァを捨て、ロキと暮らす決断をする。ほとんど感情を露わにすることがなかったサイーヴァは、ここでも静かにアニャの言うことを受け容れる。

そして、サイーヴァは「髪をとかしてあげる」と、アニャの髪を梳きだすのだ。あら、けっこう理解あるんだなあと思っていたら、突如、サイーヴァはアニャの首をナイフで切り裂いてしまうという。ひいいいい! 今までののんびり北極生活はなんだったのか‥‥。貧しいけれど楽しい我が家だったじゃんかあ‥‥。

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さらに、刃物で何かをこそぎ取るような音が‥‥。そうです。アニャの顔の皮をはがしているのです。な、何をやっとるのだ君は‥‥。

ロキを密かに愛していたサイーヴァは、アニャの顔の皮を剥いで自分の顔に付けた。いや、しかし、そんなきれいに付くわけないと思うんだけど‥‥。

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帰ってきたロキは、いつものようにアニャを求める。暗くてわからなかったが、何かがおかしいと気づくロキ。抱いているのはアニャではなく、アニャの皮をかぶったサイーヴァだということに気づく。

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そりゃ、びっくりしますよ。

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フルチンで北極圏を全力疾走するロキさん(画面左)。全裸なので死んでしまうのではないか。シリアスな映画かと思いきや、急にコントみたいな展開になって困る。ロキの逃走場面では頭の中に「マンボNo.5」が流れていました。マヌケである。


終盤まではいい雰囲気だったのに、なぜ突然、面白にしてしまったのだろう。だいたい、次の日、明るいところで見れば絶対にばれるだろうに。それでも、一晩だけでもロキに抱かれたかったという話なのだろうか。

サイーヴァの凶行は、二人に追いていかれる孤独への恐怖や女の業という理由で説明されるのかもしれない。だが、あまりにも心境の変化が突然すぎて、付いて行けなかったのだ。呆気に取られてしまった。ただただ頭の中に「マンボNo.5」の陽気なメロディが鳴り響くのだった。なにこの映画。


2018年3月23日 00:00~2018年4月22日 23:59の期間、GYAO!で無料配信中。
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