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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
05
2018

黄金バット

日本 / 1966年 / 監督:佐藤肇 / ヒーロー / 73分
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ハリウッドにはアベンジャーズがいるが、日本には黄金バットがいる!
【あらすじ】
宇宙怪人ナゾーから地球を守る。



【感想】
天体観測が趣味の青年アキラは、惑星イカロスを観測していた。アキラはイカロスが地球に衝突する軌道に乗ったことを確信する。実は、イカロスの軌道を変えたのは人類滅亡をたくらむ宇宙怪人ナゾーの仕業だった。アキラは国連秘密研究機関パール研究所のヤマトネ博士から協力を依頼される。

今から半世紀以上も前の作品ですが、それにしても脚本が雑ですよ。子供向けということを差し引いてもひどい。これを観ると、やはり映画は着実に進歩してきたのではないかと安心したりもする。

公園で惑星イカロスを観察する風早アキラ(山川ワタル、左)。アキラに話しかける警官が青島幸男なのだ。若いなあ。

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で、警官に向かって突然「大変だ! 地球が危ない!」と叫ぶアキラ。

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危ないのはおまえのほうだぞ。そういうとこだぞ、と思いますね。アキラは棒読みとはまた違って、感情が入りすぎている。表現が強と弱しかない、昔使っていた扇風機みたいな感じ。アキラは基本的に全部、強でくる。

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そんなアキラを狙う謎の男たち。車でアキラを轢こうとし、車をよけて転んだアキラを強引に拉致。

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黒ずくめの男たちに有無を言わさず連行されるアキラ。彼を待っていたのは、国連秘密研究機関パール研究所のヤマトネ博士(千葉真一)だった。

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アキラの能力が必要なら普通に協力を依頼すればいいのだけど、なぜか誘拐犯まがいのやり方をするヤマトネ博士。謎。あと、アキラに謝んなさいよ。

ヤマトネ博士は、惑星イカロスを観測するアキラについて調べ上げていた。イカロスは10日後に地球に激突するはずだが、ヒマなのかな。イカロスの激突を防ぐにはどうしてもアキラの力が必要であるとアキラを口説く。そこまでアキラが必要とは思えないのだけど。

「君は自動車工場に勤めていて親兄弟はない」とか、わりと触れてほしくないプロフィールまで遠慮なく踏み込むヤマトネ博士。余計なお世話である。だが、ヤマトネに必要と言われて満更でもないアキラだった。

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嬉しそうなお顔。良かったね。アキラはヤマトネの要請を受け入れる。

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研究所ではイカロス破壊のために超破壊光線砲を開発。あとは特殊レンズさえあれば完成というところまで、こぎつけていた。彼らは特殊レンズの原石探索のため、幻の大陸・アトランタスへ向かう。この頃は、アトランティスじゃなくてアトランタスって言ってたのかなあ。

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アトランタスでは宇宙怪人ナゾーの妨害を受ける。着ぐるみの手作り感がすごい! かわいくないネズミのよう。ナゾー様、口が悪いんだよなあ。

「バカみたいに突っ立っているな!」とか「今度失敗したら殺すぞ!」など、部下へのパワハラがすごい。頼もしい! 悪役はこれぐらい言ってほしいものよ。

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で、自分の部下で、顔を火傷した怪人に「ケロイド」という名前を付けている。ナゾー様、さすがにそれはいかんのでは。コンプライアンス。

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世界の平和を守るため、アトランタスの遺跡から目覚めた黄金バット。すきあらば高笑い。ヒーロー感がまったくないところがすごいですねえ。ナゾー様より悪く見えたりして。

ヤマトネ博士たちは原石から特殊レンズを作り出し、超破壊光線砲を完成させる。だが、ナゾーの手下の襲撃により超破壊光線砲は盗まれてしまう。彼らは超破壊光線砲で、更なる破壊活動を行おうとしていた。そこは切れ者のヤマトネ博士。特殊レンズは別に保管しており、超破壊光線砲は機能しないようにしていたのだ。さすがー!

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ところがですね、レンズだけあっても、10日以内に超破壊光線砲のボデー(ボディのこと)を作るのは不可能とのこと。おまえ、なんのために別管理しといたのよ。ポンコツっぷりがすごいな。

惑星イカロスをどうするかといえば「奪われた超破壊光線砲を奪い返すだけだ!」と力強く断言するヤマトネ博士。

「しかし、どうやって?」

「わからん‥‥」

わからんてー。椅子からずり落ちそうになった。悶絶する。こんなショートコントをやる奴らに地球の平和を任せていいのだろうか。

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なんやかんやでナゾーの元に乗り込んで地球の平和は守られたのだ(はしょった)。ナゾー様の司令台が、ヘンテコで面白い。はめ込み型なのかなあ。とにかく、黄金バットの活躍で地球の平和は守られた。

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黄金バット、褒めてほしかったのか自分で石碑を作ってしまう。石碑の上部にはナゾー様の左手をあしらうという凝りよう。ま、世界を救ったんだからこれぐらいはね。

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高笑いで去っていく黄金バットであった。

うーん、アキラの力は必要だったのか。最後までいろいろ謎が残る作品。テーマ曲もいい。1960年代は、ここまでシンプルな価値観の作品が作られていたんですね。


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