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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
15
2018

クライム・ヒート

THE DROP / 2014年 / アメリカ / 監督:ミヒャエル・R・ロスカム、原作:デニス・ルヘイン / サスペンス / 106分
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トム・ハーディに魅力はあれど‥‥。
【あらすじ】
犬を返せって脅されています。



【感想】
邦題が「クライム・ヒート」というなんだかよくわからないタイトルにされてしまった。原題の「ドロップ」は、スラングの「(極秘の情報・物の)隠し場所」という意味なのかな。主人公が勤めるバーはマフィアの裏金の保管場所として使われている。

舞台となるニューヨーク、ブルックリン。ブルックリンブリッジの主塔の部分に銃を重ねたポスター。この橋を渡った先は治安が悪いんでしょうねえ。地味ではあるが、いいデザイン。

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ブルックリンのバーで働くボブ(トム・ハーディ)。ある日、覆面をつけた二人組に襲撃され、大金を奪われてしまう。バーではマフィアの裏金を預かっていたため、マフィアから犯人探しをするよう脅される。そんな無茶な。

物語自体にそれほど起伏は感じられなくて、トム・ハーディの魅力で成り立っている作品に見えた。

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人間の魅力というのは不思議なもので、同じようなことを言っても、ある人が言えば面白いし、違う人が言えば面白くないことがある。落語をみてもそうだけど、演者の人間的魅力に引きずられてしまうことも多い。何をやっても面白い人はいる。そういう見方は残酷かもしれないけど。演者の努力や鍛錬というのはどうなるんだということにもなるだろうし。

もちろん努力や鍛錬がなければ表現そのものができないわけだから、努力が無駄というわけではない。でも、やはりその人間が持って生まれた魅力にずいぶんと違いはある。トム・ハーディは、この映画に限らず、内に秘めた何かを持っているように映る。なぜ彼がマフィアに脅されようが、犬返せおじさんに脅されようが、まったく動じないかは映画の後半で明かされることになる。

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凶暴な一面を秘めながらも、傷ついた犬は助けるギャップにも惹かれる。それにしても犬のかわいさよ。

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バーのオーナー(ジェームズ・ガンドルフィーニ、左)。マフィアにバーを乗っ取られてしまった男。かつてはボブから尊敬されていたのかもしれない。彼があんな企みを思いついたのは、もう一度、誇りを取り戻したかったからではないか。

トム・ハーディは不思議な魅力があるが作品として面白いかというと、そうでもなかったという。うーん、なんだろうなあ。恐ろしいはずの犬返せおじさんも、トム・ハーディがまったくびびらないせいで恐ろしく見えないんですよねえ。ただの変な人に見えるという。実際、小物だったし。

動いているトム・ハーディをずっと観ていたいというのはあるんだけども。でも、そう思えたなら、それで成功なのかな。なんだか煮え切らない感想になってしまった。毎度ですが。


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