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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
29
2018

群盗

군도: 민란의 시대 / 2014年 / 韓国 / 監督:ユン・ジョンビン / 時代劇 / 137分
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最強の悪役あらわる。
【あらすじ】
役人が腐敗しているので天誅を下す。



【感想】
西部劇へのオマージュを感じさせるような音楽、砂煙立ちこめる荒野。華やかでスピード感あふれる殺陣がすばらしかった。残酷な描写もそれほどなく、誰もが楽しめる痛快娯楽時代劇となっています。面白かったー。こういう作品、どんどん作ってほしいです。

不正がはびこる世の中に嫌気がさし、悪徳官吏打倒のために立ち上がった義賊の物語「水滸伝」にも似ています。面子が個性的でいいんですよー。

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肉切り包丁で戦う屠畜人トルムチ(ハ・ジョンウ)。家族をユンに殺され、自らも命を落としかけるが、盗賊団「智異山チュソル」に拾われる。ハ・ジョンウは他の韓国映画でもよく見かけますね。韓国映画は邦画よりも、かなり役者がかぶるというか。あの人がここにも、というのが多い。

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智異山チュソルの頭領テホ(イ・ソンミン)。大きく反り返った柄の長い刀を使う。冷静沈着で情に厚い性格。彼の「いかに頭が良くても中身が腐っていては意味がない。真人間になれ」というセリフは、シンプルながらしびれます。うう‥‥、いいリーダーだったよう‥‥。

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組織の頭脳であり、諜報活動も行い、腕も立つテンチュ(イ・ギョンソン)。この人も他の映画ではよく賄賂をもらったりしてますねえ。今回は善人。その他にも濃いメンツがそれぞれの特技を活かして戦います!(適当な文章)。みんな武器が違って面白い。

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今回、抜群にかっこよかったのが悪役の武官ユン(カン・ドンウォン)。中二心をくすぐる、ケレン味たっぷりのポーズ。かっこいい! 民を弾圧して悪辣な手口で土地をだましとる頭脳、戦えば七人の武官が束になってもかなわない武術の達人。文武両道ながらも、愛人の子として生まれたため父親の愛を受けられず歪んでしまった。ちょっと同情してしまう。

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鬼神のような強さながら、時折見せる寂しげな表情がたまりません! これ本当にカン・ドンウォンのための映画ですねえ。

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智異山チュソルのメンバーはほとんどこの人が倒してしまうという。ユンは悪辣非情ながら応援してしまう魅力がある。どっちもがんばれの心境。あまりにも強すぎるため、トルムチとの決闘はハンデのある戦いとなってしまった。いやあ、いい戦い。トルムチの肉切り包丁をユンが身を反らしてかわすとき、ユンの顔の真上スレスレを包丁が回転していく描写も面白い。

ラストは想像できるかもしれませんが、ユンに残されたかすかな人間らしさを感じさせる結末となりました。倒されながらもユンに同情してしまう。本当にねえ、アクションがすばらしいですし、各キャラの見せ場もそれぞれある。なんといってもユンの強さと美しさ、寂しさを湛えた瞳がたまらないですよ! 痛快娯楽時代劇のお手本のような作品でした。お薦めです。


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