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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
03
2018

コンフェッション 友の告白

좋은 친구들 / 2014年 / 韓国 / 監督:イ・ドユン / サスペンス / 114分
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あの頃のバカな僕らには戻れない。
【あらすじ】
幼馴染で親友だった3人。ある事件をきっかけにして人生が狂いだす。



【感想】
今まさに友人たちと学生時代を満喫している人よりも、30代以上の人間が観るといろいろ思うところがあるかもしれません。

実直で正義感の強いヒョンテ(チソン、中)は消防士、強引な性格でみんなを引っ張るインチョル(チュ・ジフン、左)は保険外交員、ドジだけど心優しいミンス(イ・グァンス、右)は小さな酒屋を営んでいる。少年時代に遭難事件を乗り越えた三人は厚い友情で結ばれていた。

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学生時代の友人とは利害関係もないわけで、しばらく話していると学生時代へと戻る感覚がある。「ああ、こんな感じでダラダラ喋ってたんだな」という。それがすごく心地良い。それでも、やっている仕事や興味に違いがあるから、ちょっとずつ話が通じない部分だとか、言ってもわかってもらえないだろうなという部分も出てくる。これはお互いに仕方ないんですけどね。少しずつ少しずつ違う方向へ歩いているのを感じる。それは淋しいことではあるが、きっと自然なことなのだろう。

そんなことを考えながら、この仲良し三人を観ていました。くだらないことではしゃげるってのは、本当にいい関係に見える。やり手の保険外交員インチョルは高級マンションに住み、女性にももてる。だけどどこか倫理観に怪しいところがある。彼は、ヒョンテの母に保険金詐欺をもちかけられて引き受けてしまう。

インチョルは幼馴染のミンスと共に、ヒョンテの母が経営するカジノに放火しようとしたところ、手違いからヒョンテの両親を殺してしまうことになる。ヒョンテは自分の手で犯人探しを始める。

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学生時代のエピソードが面白かった。卒業式をすっぽかして山に来た三人。お調子者のミンスは足を滑らせて怪我をしてしまう。雪山で遭難した三人はなんとか山小屋にたどりつく。翌日、ヒョンテが目を覚ますとインチョルの姿はなかった。

怪我をしたミンスを抱えて山を下りることは難しい。ヒョンテが荷物を確認するとCDプレーヤーも消えていた。ヒョンテは、インチョルが二人を見捨てて一人だけ山を下りたと思い込んだ。ところが、インチョルは救助の人間を連れて二人を助けに戻ってきたのだ。

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しかし、ヒョンテは心の底ではインチョルが二人を見捨てたという疑念を捨てきれなかった。それが映画の最後で明かされる。実はCDプレーヤーはインチョルが持って行ったのではなく、雪山を歩いているときに三人のうちの誰かが落としてしまっただけだった。

だが、インチョルはヒョンテに言い訳はしなかった。
代わりに「今まで20年間近く、俺をそんな男だと? つらかったろう」と、ヒョンテを思いやるのだ。

映画そのものはそれほど印象に残らなかったのですが、このセリフはなんだか心に沁みるものがあった。ヒョンテは表では仲良くしつつも、いつもどこかインチョルに心を許せずに付き合っていたのかなあ。彼らの二十年はかりそめの友情でしかなかったのか。人から裏切られるとか、騙されるとか、そんなことよりも、自分の好きな人間を信じることができない。そのほうがよっぽどつらいのかもしれない。

インチョルは人間的には駄目な人なのですが、友達だけは大切にしていた人間だったんですよね。だから何か余計に淋しいのだ。


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