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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
19
2018

フーリガン

GREEN STREET HOOLIGANS / 2005年 / アメリカ、イギリス / 監督:レクシー・アレクサンダー / 青春 / 109分
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「サッカー」じゃない「フットボール」と言え!
【あらすじ】
フーリガンの一員として認められたので嬉しい。



【感想】
「ロード・オブ・ザ・リング」でホビットのフロド・バギンズを演じたイライジャ・ウッド。今回はグレてフーリガンになってしまいました。ヨヨヨ‥‥、悲しい。

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ハーバード大学で同室だった友人に麻薬売買の罪を着せられ退学となってしまったマット(イライジャ・ウッド)。友人に裏切られ、窮地にあるときに親と連絡もとれず、傷心のまま姉の住むイギリスに渡る。マットはもう人間が信用できない状態になっているんですね。姉の家にしばらく居候しようと思っていたマットだったが、姉の家を訪れたフーリガンのリーダーであるピートに連れられてサッカー観戦に行くことに。

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ピート(チャーリー・ハナム)のならず者っぽさがたまらないですねえ。英語はわからないのですが、喋り方がちょっと違うんですよね。なんだろ。がなるような感じでね。とにかく柄が悪い。だが魅力的。

フーリガンといえばサッカーの試合にかこつけて喧嘩をしたり、物を壊したり、ろくでもないイメージしかなかった。だいたいイメージ通りであっていたという。イギリスはフットボールで、アメリカはサッカーなのかな。ピートの前でサッカーと言うと、えらい切れられる。気をつけよう。

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この映画はフーリガンをかなり好意的に描いている。ホームチームの応援に夢中になり、相手のファーム(フーリガンのチームのようなもの?)との抗争に命をかける。なによりも大切なのがファームのメンバーとの絆。不良映画とか、任侠映画に近い感覚かもしれない。

やっていることは滅茶苦茶でどうしようもなかったりするけど、それでも憎めないところはある。

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マットがフーリガン活動にはまっていくのも、わかるような気がするのだ。ある種の人間にとって、必要とされたいという感情は本当に大きな動機になりうる。マットは大学を放り出され、親からも見捨てられ、誰からも必要とされていない。フーリガンのメンバーにも、最初は「ヤンク(アメリカ野郎)」と嫌われる。だが、腕力のない彼が逃げずに他の組織と戦ったとき、フーリガンのメンバーは彼を仲間と認める。かつてはマサイ族などが成人の通過儀礼としてライオン狩りを若者に課し、その試練をくぐりぬけた者を大人の一員として認めるという風習があった。マットがメンバーに認められた喜びというのは通過儀礼を成し遂げたときのような強烈なものだったに違いない。正しい正しくないは別として、マットが組織に溶け込んでいく様子、仲間を見捨てないところは嬉しくなった。

喧嘩あり、友情ありの青春ものかと思いきや、最後は唐突に苦い終わり方になってしまう。そこ、急にリアルになりますか‥‥。ま、あんな無茶なケンカしてたらいつかは死人も出ますわなあ。勧善懲悪ケンカものでも良かったんですけど淋しい最後でした。チャーリー・ハナムがとにかくかっこよく、彼のための映画に思える。少佐もかっこいいですね。鬱屈が溜まった労働者階級の様子、フーリガンたちが溜まるバーの雰囲気もすばらしい。イギリス映画(これは米英合作ですが)は、街並みや服装がみょうにくすんだ感じでそこも好きなんですよねえ。不良映画が好きな人にはお薦め。

フーリガンたちはフットボール選手が好きだが、選手の方はどう思ってるんだろう。


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