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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
29
2018

7デイズ

INHALE / 2010年 / アメリカ / 監督:バルタザール・コルマウクル / サスペンス / 83分
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自分の娘のためならば、誰が犠牲になってもいい?
【あらすじ】
娘の臓器移植のためにメキシコに行きました。



【感想】
肺病で苦しむ娘を抱え、臓器移植の順番を待つ夫婦。だが、余命いくばくもない娘の前にはまだ900人もの待機リストがあった。法と正義を重んじる地方検事ポール(ダーモット・マローニー、左)は、メキシコで違法臓器移植の噂を聞きつけ、単身メキシコへ渡る。

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Amazonプライムに「史上最悪の地球の歩き方」というドキュメンタリーがある。ひょんなことから海外で犯罪に巻き込まれてしまうものが多いのだけど、あれを地で行くような作品。

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派手なアクションなどはなく、臓器密売をテーマにした手堅く作られたサスペンス。主人公やその家族もそこら辺にいそうな常識人なんですよね。登場人物にこれといった魅力は感じられないのだけど、それでも気持ちは理解できる。

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メキシコのしたたかな子供たちがいいんですよね。たくましい。最初はクソガキと思いましたけど。だけど10代前半の子が銃をちらつかせて生きる環境ってのも滅茶苦茶ですよねえ。そうでもしないとやっていけない環境なのだろう。

出てくるメキシコ人はみんな犯罪者みたいな感じですが、大丈夫かその描き方。偏見なのか、真実なのか、判断が難しいところ。本当にねえ、悪い人ばっかりでねえ。

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中国の臓器提供についても軽く触れられている。中国では死刑囚から臓器が取られたりしているようですね。それも法律で定めればありなような。生前、人に迷惑をかけたんだから死んだ時ぐらいはね! っていう。駄目でしょうか。

しかし、中国の臓器提供は共産党に反対する政治犯だとか、宗教団体法輪功の人間に対して行われているのではという疑惑があるから難しい。政府にとって面白くない人間を黙らせるためにとなると話はまったく違ってくる。

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主人公はといえば、子供にお金をせびられたり、マフィアにぶん殴られたり、闇医者探しも命がけ。探している間にこっちが死ぬんじゃないのか。最終的には、現地の子供を助けるか、自分の子供を助けるかの決断を迫られることになる。ラストでは「そんな展開はいくらなんでもないだろう」という臓器の調達の仕方も行われるがそこは映画ということかな。

「臓器売買の犠牲者は毎年1万5000人と推測されている」と表示され、映画は終わる。主人公の決断は立派だけど、やや苦い終わり方。貧富の差によって提供する者と提供を受ける者に分かれてしまう世界。

なーんか、あっさりしすぎてねえ、もうちょっと主人公に暴れてほしかった。殴られ、お金取られの繰り返しという。ま、普通の検事だし仕方のないところ。トム・クルーズやハリソン・フォードじゃないんだから。悪くはないのですが、もう一つ二つ何か欲しかった。倫理観のぶっ飛んだ、とんでもなく頭の悪い人とか欲しかったなー。そういう人、多いでしょメキシコ。偏見。


日本版ジャケットでは車が爆発炎上し、主人公が巻き込まれているようですが一切こんな場面はないのだった。これ、事故ったのはまるで関係ない人だし。

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