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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
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2018

氷菓

2012年 / 日本 / 監督:武本康弘、原作:米澤穂信 / 学園、ミステリー / 22話+OVA1話
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人が死ななくても謎は作れる。
【あらすじ】
古典部に入ったら、やたらに謎を解かされる。



【感想】
本格ミステリーの影響を強く受けている作品。ただ、このアニメで描かれるのは派手な連続殺人でも実現不可能な驚くべきトリックでもない。ごく小さくささやかな謎。大仰な仕掛けがなくても、身の回りに起きた小さな謎を解き明かすことで物語が成立している。人を殺すことだけが謎の作り方ではないと思うし、上品とすら言えるミステリーかもしれない。

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極力無駄なことをしたくない、エネルギー消費を抑えたい高校生、折木奉太郎(おれきほうたろう)。めんどくさがり屋です。

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めんどくさがり屋の奉太郎を動かす動力源となるのが、狂暴なまでの好奇心を持つ千反田える(ちたんだえる)。なんにでも興味を持つ、これはこれでめんどくさい人。

高校生のセリフが全然高校生ぽくない。奉太郎をはじめ、名家育ちの千反田える、自らをデータベースという福部里志、「女帝」というあだ名の入須先輩。女帝て。変人揃いなのだった。でも、それが作品の味となっている。

この作品に出てくる謎はどれもこれも小さな謎で、実はそれは私たちの周りにもあって、気づかずに通り過ぎているだけなのかもしれない。ミステリーやサスペンスというと、派手な事件がなければいけないと思い込んでいたけど、周囲に目を向けることで発見される謎・不思議もあるんですね。何か新しいことを教えてもらった気持ちになった。

何話にもまたがるような大きな話ではなく、ヘリコプターを見つめる先生の話が印象的でした。また、題名にもなった「氷菓」の謎は観ている間に解けたのだけど、まさか榊原郁恵の歌「夏のお嬢さん」が鍵になっているとは思わなかった。人生、何が役に立つかわからん。郁恵ありがとう。

本格ミステリーが好きな方はいいかも。ゴチャゴチャした話が嫌いな方は回れ右です。

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