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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
14
2018

アシュラ

아수라 / 2016年 / 韓国 / 監督:キム・ソンス / 犯罪 / 136分
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あらゆる方向からやってくるパワハラ。パワハラサンドイッチ。
【あらすじ】
市長の手下をやっていたら、検察からも手下になれって言われました。



【感想】
「アウトレイジ」のような全員悪人映画。「アウトレイジ」は悪人といっても、ビートたけしや椎名桔平のように筋を通す悪人もいる。でもこの映画は本当に全員悪人という。小悪党から大悪党まで、幅広い品ぞろえ。エグい暴力描写、どうやって撮ったのかわからないすさまじいカーチェイス、徹底した上下関係という、濃厚な韓国映画でした。面白かったですが、濃厚すぎるため、人を選ぶ映画だと思います。

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刑事のハン・ドギョン(チョン・ウソン)は末期癌に侵された妻の治療費稼ぎを理由に、市長の犯罪もみけしを請け負っていた。しかし、市長を検挙しようとする検事に目を付けられ、脅迫を受けて検察側の内通者となる。板挟みになりました。

チョン・ウソン、男前なんですよねえ。角度によってトム・クルーズとか西島秀俊に似ている気が。そんなことないのかなあ。「監視者たち」では凄腕の殺し屋を演じており、完全に主役をくってしまいました。この映画は「監視者たち」で見せたような格闘場面は少ないです。チョン・ウソンはもっとやれるのに! と勝手に悔しがっていた。

ガラスのコップをバリバリ食べるところは、引きました。「おおぅ‥‥、おまえ‥‥」ってなる。

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そして、こちらが悪の市長パク・ソンベ(ファン・ジョンミン)。好きなんですよねえ、ファン・ジョンミン。悪人を演じてもどこか愛嬌があって、やっぱり魅力がある。

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やっぱり顔が面白いのかな。

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市長への暴力を演出するため、建設反対派の人たちにわざと暴力を振るわれるのだった。自分から相手の持つカッターナイフに突っ込んでいきます。すごい根性だな。そしてやっぱり顔が面白い。

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韓国映画でよくあるのが上下関係の厳しさで、この映画でも滑稽に描かれている。下の立場の人に対するパワハラっぷりがねえ、ものすごいんですよ。丁寧語ながら部下を罵倒しまくる検事キム・チャイン(クァク・ドウォン、左)がいいですね。札でハンの顔をネチネチと叩きまくるところとか。嫌な検察というのは本当に多く見かけますが、韓国の検察ってそんなにひどいのかな。

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これは部下にパンツを履かせてもらっているパク市長。上下関係の厳しさというか、何をやってるんだという。介護? プレイ?

市長、検察側からすさまじい圧力をかけられる刑事のハン。だが、ハンはハンで、自分より立場の弱い人間(「棒切れ」というひどいあだ名)を虐めているのだ。総パワハラ映画である。

カーチェイスの場面があって、二台の車が横に並んでぶつかり合っているのだけど、カメラが密着した二台の車を滑るように左右に移動しているんですね。あれ、どうやって撮っているんだろう。フロントガラスのかなり近いところから撮られている。すごい映像ですね。

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そして、これまた韓国映画で多い、兄弟分の描写。自分がかわいがっていた部下をハンはパク市長に紹介。弟分は市長の元で頭角をあらわし、グングンと力をつけてくる。そうすると、昔の兄貴分が鬱陶しくなってくる。対立する二人。

やがて弟分は命を落とすものの、「あんたといたときが一番楽しかった」みたいな態度で死んでいくんですよね。こういうの本当によく見かけるなあ。嫌いではない。

かなりの血みどろ映画で、なかなかの出血量。なにせ全員死ぬ。凄惨な暴力、凄まじいパワハラがありつつも、映画全体に漂う不思議な滑稽さもある濃厚な韓国映画でした。主人公がいつも殴られておる。面白かったです。

予告編を見ると、ハンが「俺はどこで間違っちまったんだ‥‥」と嘆いているんですけど、最初からだろうが。何一つ正しいことをやらずにここまで来てしまいました。気づきなさいよ。


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