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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
29
2018

ビー・バップ・ハイスクール

1985年 / 日本 / 監督:那須博之、原作:きうちかずひろ / 青春、コメディ / 90分
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騒がしい昭和。
【あらすじ】
ケンカに明け暮れる日々。



【感想】
校内暴力が社会問題となり、不良映画やドラマも多く作られた1980年代。この映画と同時期にスクールウォーズも放送されていましたね。この原作は、私よりも少し上の世代が観ていた作品。昭和の香りが濃厚に漂う。暴力、抗争の場面が頻繁に出るものの陰惨にはならない。少し間が抜けていてカラッとしている。時代が持っていたのんきさというか。河原で不良が殴り合った後、「おまえ、なかなかやるなあ‥‥」「おまえもなあ‥‥」と実力を認め合って友達になってしまうような単純さ。その単純さや恥ずかしさを笑うのではなく、純粋に憧れをもって見ていた時代というか。懐かしい感じがする作品。

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私立愛徳高校に通うツッパリの中間徹(仲村トオル、左)と加藤浩志(清水宏次朗、右)。

80年代の独特な雰囲気が観ていて楽しい。徹と浩志の独特の髪型。昔、リーゼント流行ってたのかなあ。あまり記憶にないけども。把手に赤テープを巻いた鞄、ボンタン、赤い靴下、女子のサンダルを履くなど、謎の不良文化が存在していた。

文化祭でおニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」を歌う生徒たち。流行ってたなあ。秋元康さんはおニャン子クラブを成功させ、AKBも成功させているわけだから、そう考えるとものすごい。30年前に既にベースはあったわけだ。

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ヒロイン役の今日子(中山美穂)のぶりっ子がものすごい。両手を広げてクルクル回るわ、セリフが恥ずかしいわで80年代を感じる。冒頭のケンカ場面も中山美穂の曲が背後に流れており、殴り合いと曲のギャップがすごくてクラクラする。ファッションもなかなかのもの。

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制服姿が一番まとも。

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大きなリボンにフリフリの洋服。

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このファッションは当時でも正解なのか。後ろの二人もなかなかのものだけど。とにかく中山美穂さんの服装に釘付けだった。

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戸塚水産高校のヘビ次によって髪を切られてしまった今日子。ピンクの洋服、サングラス、ベレー帽という。高校生としてありなのか。誰かに似ている。こ、こ、これは‥‥、

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ノブ子! 若き日の「やる気、元気、いわき!」でお馴染みの井脇ノブ子さんではないか。興奮したものの、冷静になって井脇ノブ子先生の画像を検索したら、べつに似てなかった。

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中山美穂さんというとディスクシステムの「中山美穂のトキメキハイスクール」というゲームをやった覚えがある。その後、「ときめきメモリアル」や「ラブプラス」へと発展する恋愛シミュレーションの先駆けとなった作品。「ポートピア連続殺人事件」のようなコマンド選択式のアドベンチャーで、コマンドを選ぶときにコマンドと表情(喜怒哀楽など)を組み合わせなければならず、その仕組みが斬新だった。

ゲームを進めていくと、ゲーム中に表示される電話番号に実際に電話(中山美穂が自動音声で応答)をかけてヒントを聞く仕組みに驚いた。女子と会話することがほとんどなかった小学生男子にとって、アイドルと会話(一方的な応答メッセージを聞くのみ)できるのは衝撃だった。

私も親に「中山美穂と話した!」などと浮かれて話したが、親としてはどう思ったのだろう。微笑ましいと思ったか、こいつはほんと駄目だと思ったか。後者だと思います。

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ヤクザ養成所といわれる戸塚水産高校のへび次(小沢仁志)。存在感を放っていました。この作品は役者に多くの不良を起用していることもあって棒読みが多い。主演の二人と中山美穂もまだ演技は上手くない。そんな中、小沢さんは見事に演じているけど、周りが棒読みなので上手い人ほど浮くという変な現象が起きている。

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ハッピを着て謎の踊りを踊る戸塚水産高校の捕虜(30歳近いのでは?)。この人も声が良くて演技が上手いのでみょうに浮いている。

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電車での乱闘場面は危険きわまりない。走行中の車両から生徒が落下する。少しタイミングがずれれば鉄柱に激突して死ぬ。CGもない時代とはいえ、恐ろしいことをするなあ。落下する川も水深が浅そうだし、怪我しそうで心配ですよ。命がけ。

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徹と浩志のクラスメイトの部屋。ナチスの旗が‥‥。これは別の意味で危ない。

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不良映画ということで飲酒喫煙場面も当然のように出てくる。おおらかな時代。

今観ると変なところばかりで、一々あれこれ言うのも無粋に思う。時代という砥石にはとても耐えきれなった作品かもしれない。ただ、徹や浩志はかっこよく、当時の学生が真似をしたのもわかるし、なにより時代の雰囲気が伝わってきていいですね。1990年代作品に通底する「この先、必ずよくなる」という根拠のない楽観性が感じられる。恥ずかしくてバカらしいといえばそうだけど、たまにはそういうものがあってもいい。

戸塚水産の教師としてプロレスラーの木村健吾選手も出ています。レスラーの中ではそれほど大きくないですが、生徒の中に入ると迫力がある。どうせなら、生徒に稲妻レッグラリアートをきめてトライアングルスコーピオンでギブアップをとってほしかった。


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