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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
05
2018

イップ・マン 継承

葉問3 / 中国、香港 / 2015年 / 監督:ウィルソン・イップ / アクション、ドラマ / 105分
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木人椿を打つ音が響き渡る。
【あらすじ】
いろんな人から挑まれます。



【感想】
イップ・マンにはいくつかのシリーズがある。その中でも好きなのがドニー・イェンのイップ・マン。今回の作品はウィルソン・イップ、ドニー・イェンコンビでの3作目となります。他のシリーズとの関連はありません。シリーズを最初から観たい人は「イップ・マン 序章」から観ることをお薦めします。

◆イップ・マンの各シリーズ
イップ・マン 序章 監督:ウィルソン・イップ、主演:ドニー・イェン
イップ・マン 葉問 監督:ウィルソン・イップ、主演:ドニー・イェン
イップ・マン 継承 監督:ウィルソン・イップ、主演:ドニー・イェン

イップ・マン 誕生 監督:ハーマン・ヤウ、主演:デニス・トー
イップ・マン 最終章 監督:ハーマン・ヤウ、主演:アンソニー・ウォン

グランド・マスター 監督:ウォン・カーウァイ、主演:トニー・レオン

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アクション映画として申し分ない出来というのは相変わらずですが、イップ・マンとしての佇まいに磨きがかかってまいりました。本当にねえ、静かにそこに居てくれるだけでいいという。ラジオ番組なのにほとんど喋らなくなってしまった晩年の永六輔のような存在感というか。存在だけでありがたい。

ゲストも面白い方々が。

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弟子入り志願者としてブルース・リー。そっくり度、高し。

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顔芸のやり過ぎである。腕前は一流なのに例の鼻をこする仕草ばかりするので、モノマネ芸人に見えるという。

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アメリカからやってきた悪の土地買収男としてマイク・タイソン。相変わらず悪そうなお顔。パンチングボールを打つ様子はさすがの貫禄。

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マイク・タイソンは引退後もうずいぶん経ちますが迫力ありましたねえ。ガラスを次々に割っていく場面も良かった。マイク・タイソンの振付はドニー・イェンが行ったそうです。

ムエタイの使い手(ムエタイではなくマーシャルアーツに見えた)との階段での対決はすばらしかったですね。ムエタイの人が階段を転げ落ちる場面が多くてハラハラする。怪我しそうだよ。

川井憲次さんの叙情的で重厚な音楽も映画を盛り上げてくれます。

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アクションがいいのはもちろんですが、人間としてのイップ・マンの魅力が増していました。だいぶ脚色がなされているのでしょうけども。メイキングを見ると今回のイップ・マンにはドニー・イェンの人生観が反映されているという。哲学者を見るようです。自分の子供がケンカをしたとき、学校に謝りに行くのですが先生への敬意も残っている。イップ・マンは少しも偉そうではない。写真撮影で真ん中に座るのを遠慮する控え目な様子がいいんですね。

今回は奥さんとの絆も描かれていました。序章のときは、生活苦に悩みながらまったく働かないニートのようなイップ・マンがおかしくて笑ってしまいましたが。いやあ、真人間になりましたねえ。

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病気の奥さんの求めに応じて木人椿を叩き続ける場面がある。一つ一つ確かめるように丁寧に木人椿を打ち続けるイップ・マンをずっと観ていられる。3時間ぐらい観ていたい。しみじみとしたいい場面。派手なアクションではなくてここが一番引きつけられました。アクション映画を越えて何か別のものになってしまって、ドニー・イェンの魅力だけで画面が持つ。もうパンダや猫を見るのと同じなのかなあ。褒めてるのに変なたとえになってしまった。お薦めです。

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木人椿(もくじんとう)。イップ・マンを観た後、毎回検索するんですけど7万円するんですよねえ。高い。買って使っても騒音出しそうだし、そもそも叩き方を知らないというのがあるけど。どこかで叩かせてくれないか。


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