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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
21
2018

ザ・ボーイ ~人形少年の館~

THE BOY / 2016年 / 中国、カナダ、アメリカ / 監督:ウィリアム・ブレント・ベル / サスペンス、ホラー / 97分
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この子、生きてるの~?
【あらすじ】
屋敷で子守をすることになりました。



【感想】
ホラーが苦手で普段観ないんですよ。なぜわざわざ時間を使って怖い思いをせねばならんのだ! と逆切れじみた怒りが湧いてきたり。ずいぶんと久しぶりのホラー映画。ホラーを見慣れないせいか、怖かったですよ。こわ面白い。あまり観ないジャンルの映画って面白く感じますね。

最初、ホラーっぽいコメディかと思ったんですね。「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」みたいな。あの作品はかなりコメディ寄りでしたが。

ネタバレしないほうが楽しめる作品ですので、観ようと思う方は回れ右ということで。

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主演は、ウォーキング・デッドシリーズのマギーを演じたローレン・コーハン。相変わらず凛々しい顔立ち。グレタ・エヴァンス(ローレン・コーハン、左端)は暴力夫から逃れてアメリカからイギリスへ渡り、住み込み家政婦の仕事を得た。同じ英語圏ですからね、そういう大胆な逃げ方も可能なのか。

とてもテンポが良い映画で、不要なところは長々と映さないところに好感が持てます。グレタを屋敷まで乗せてきた運転手が、彼女の胸元をチラチラ観たり、やや不穏な雰囲気を醸し出すのもいい。住み込み先の古城を思わせる立派な屋敷も、外壁に黒ずんだ染みのようなものがあって、また不穏なんですね。いいぞお。不穏さが増してきたぞお。

グレタを出迎えてくれた品の良い老夫婦。彼らの子供の子守りに雇われたグレタだが、その子供というのが人形だったという。老夫婦はまるで生きているかのように人形(ブラームスと呼ばれる)に話しかけ、着替えをさせたり、食事(食べはしないが用意はする)の世話を焼く。

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グレタの、「なんだこれ?」みたいな表情が面白い。年末、ダウンタウンの「笑ってはいけない〇〇」に出演してしまったような。

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一応、老夫婦に合わせて人形に挨拶をしてみたり、音楽を聴かせたりもする。だって給料高いし。人はゼニがもらえれば、ある程度のことはやるのだった。しばらくこの不気味なブラームス君と暮らしたグレタだが、ある日、老夫婦はグレタに子守を任せて旅行に出かけてしまう。老夫婦は、グレタに日課の十か条を書きのこす。

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屋敷は広くて寒々しいし、人形は薄気味悪いし、やることはないしと、塞ぎこむグレタ。人形のお世話も適当(初日からサボる)などしていたら、いろいろ怪現象が起きてくるのです。怪音が聞こえたり、人形が移動したり。

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グレタも3回に1回ぐらい「コイツ、生きてるんじゃねぇか?」みたいな目で見るのがいいですね。疑っておる。

ネタバレしてしまうと、実は屋敷には本当に人が潜んでいたというだけの話なのですが、怪現象の原因は人形だと考えてしまう。普通に考えれば、人形が移動しているという時点で「誰か人が動かした」もしくは「グレタが無意識に動かした」と考えるべきですが、これが映画ということもあって「チャッキー(チャイルド・プレイ)のように、人形が意思を持ったというホラーなのかな」と、こちら側が勝手に思い込んでしまうんですね。映画ということを利用したメタ的なトリックを使っている。描写が丁寧でうまく騙されました。

音楽を大音量で聴かせるとか、料理は他のゴミと分けて捨てるとか、きちんと伏線が張ってあるのもフェアでいい。サスペンスとして成立していると思います。むやみに大きな効果音で驚かせることもなく良かったです。あれ苦手なのよ。ビビるから。「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」はモロに効果音と顔芸でビビらせるタイプの映画でした。ああいう映画は滅びよ!

グレタが途中、完全に人形に意思があると信じ込んでしまい危ない人に見えたりするところも面白かったですね。ホラー映画を見慣れた人には物足りないかもしれませんが、そこそこ怖くて楽しめました。人形のブラームス君の顔が怖いのだ。



うーむ、邦画のジャケットから漂うB級っぽさよ。
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