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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
13
2018

ブラッド・ファーザー

BLOOD FATHER / 2016年 / フランス / 監督:ジャン=フランソワ・リシェ / バイオレンス /88分
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ブラッド・ファーザーはメル・ギブソンの禊(みそぎ)となったか。
【あらすじ】
娘が命を狙われているので助けたい。



【感想】
 「ブレイブハート」「リーサル・ウェポンシリーズ」の頃のメル・ギブソンはハリウッドのど真ん中にいたように思う。だが、恋人に対するDV、酔っぱらった上での人種差別発言など、ちょっといろいろありすぎて干されてしまったのだろうか。いつの間にかアウトローという感じになってしまった。ただ、映画人としての才能は涸れたわけではなく「アポカリプト」「復讐走査線」など、面白い作品に携わっている。「ハクソー・リッジ」ではアカデミー賞監督賞にノミネートされましたね。まだ観てないけど。

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さて、今作ではギャングとトラブルを起こした娘リディア(エリン・モリアーティ、右)を守るため、ギャングたちと戦う父親ジョンを演じます。もうねえ、娘が本当に駄目な子でねえ。彼氏に口先三寸で丸め込まれて強盗の見張り役になったりだとか、それでも彼氏に麻薬を吸わされてキスされると「アタシ、もうよくわかんない」となってしまう。アホの子で共感できる。

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名脇役ウィリアム・H・メイシーも出演。この人、出ていると安心しますね。見せ場もなく雑に殺されましたが、それもメイシーっぽいのです。悲し。

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元軍人で、今はトレーラーハウスで暮らす彫り師のジョン(メル・ギブソン)はアルコール依存症からの立ち直りを目指している。妻とも別れ、娘とも音信不通。わりと悲惨な設定なのですが、どうしても私生活でのメル・ギブソンとジョンが重なって見える。一度こけてもやり直せるんだという。意図的にそうしたのかな。

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少しメル・ギブソンのイメージアップを図るような部分がある。聖書のイブをジョンは白人と主張するが、娘に「聖書の舞台は中東」と否定されてしまう。他にもメキシコ人への人種差別もやんわりとたしなめられる。これらの冗談は、ストーリーとなんにも関係ない部分なんですよね。無理に入れているように感じる。

メル・ギブソンの白人中心の考えを笑い「僕はもうかつての言動を冗談にしちゃえるぐらい考えが変わりましたよ。更生しましたよ」とアピールしているように見える。「パッション」でユダヤ人を怒らせたようですが、それの謝罪もあるのかな。ここらへんメル・ギブソン事情に詳しい人(がいるか知らんけど)はどう考えるのだろう。

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話が逸れたので本筋に戻りますが、メキシコカルテルに雇われた殺し屋から命を狙われます。この右の人、最高じゃないですか! 顔を見ただけで「殺し屋でしょ」とすぐにわかる。これで、小学生の通学の見守りボランティアとかはない。誤解がない。私も殺し屋に転職した際は是非、顔面にゴリゴリのタトゥーを入れたいもの。銃に殺した人間の数だけ星マークを付けたりするんだろうなあ。絶対そういうことやるんだよ、この顔は。やっていてほしい。

この映画は贖罪、立ち直り、親子の絆がテーマになっていると感じましたが、贖罪というのは娘に対してというよりハリウッド関係者に対してなのかなあとも思えたり。もう僕と仕事しても大丈夫だよ、安心だよ、だから一緒に働こうよ、みたいな。

久しぶりにメル・ギブソンを観ましたが老けてはいても筋肉ムキムキ、元気そうで安心しました。ちょっとムキムキすぎるのが逆に気になる。怪しい薬物とかやってないだろうな‥‥。また、リーサル・ウェポンみたいな刑事ものも観たいなあ。相棒のダニー・グローバーがいい味だしてましたねえ。

今回のはバイオレンス映画としては普通の出来だと思いました。バイクの場面は良かったですが、メル・ギブソンならもうちょいやれるはず!


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