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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
07
2019

パッセンジャー

PASSENGERS / 2016年 / アメリカ、オーストラリア / 監督:モルテン・ティルドゥム / SF、恋愛 /  116分
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だってさびしかったんだもの。
【あらすじ】
コールドスリープから一人だけ早く目覚めてしまった。



【感想】
爆笑問題の太田さんもラジオで冷凍睡眠もののコントを作った話をしていて、その内容とかなり似ている。

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新たなる居住地を目指し、地球から宇宙船アヴァロン号が旅立つ。目的地の惑星到着まで120年間、冬眠装置で眠る予定だったが装置の誤作動のためエンジニアのジム(クリス・プラット)のみが目覚めてしまう。目的地到着は、あと90年も先だった。船内では他の乗客もクルーも寝たまま(目覚めるのは惑星到着の4か月前)。この状況を地球へ訴えようにも地球への通信は19年かかり、返信も55年かかってしまう。返事が来た頃には死にかけている。ジムはこれから90年間、たった一人で過ごすことになる。

アイディアが良い作品で、壮大な宇宙の映像と宇宙船の豪華さにも目を奪われた。それとジェニファー・ローレンスの美貌。こんなにきれいだっけ?

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状況設定がとにかく秀逸な作品というものがあります。もうそのアイディアを思いついたらそれだけで勝ちという。この冷凍睡眠装置は睡眠を維持するためのもので、一度、睡眠から覚めてしまうともう入眠はできないんですね。船内には自動で食事が出されるレストランやバーはあり、生命維持には困らない。映画やゲームなどの娯楽施設もある。「働かないで遊んでいるだけで良い」というのは、私たちがしばしば冗談で口にする理想的な環境。ただし、起きている人間はジムだけという。実際にその理想的な状態になったとき、待っていたのは深い孤独だった。

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ハリウッド式日本料理屋のわけわからん漢字デザインは健在。「起死回生」て。左はなんだろう。しばらくは船内の設備を楽しみ、一人を満喫したジムだったがやがて限界がくる。彼は船内にあった冷凍睡眠装置に関する資料を読み漁った結果、装置から乗客を起こす方法を発見する。

美しい乗客オーロラ(ジェニファー・ローレンス)を起こしたい誘惑と戦うジム。もしオーロラを起こせば、彼女は再び眠りにつくことはできない。はたして自分の孤独を紛らわすために他人を犠牲にしていいのか。ジムは悩む。

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ジムはAIのバーテンであるアーサー(マイケル・シーン)にも愚痴り、なんとか気持ちを抑えているが、孤独に負けてついにオーロラを起こしてしまう。

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ジェニファー・ローレンス、こんなにきれいだっけなあ。以前から毅然としていて魅力的でしたが、この作品では本当に美しく撮れています。オーロラはジムから説明を受け、自分が装置の誤作動で起きたと思っている。なんとかこの状況を受け入れようと努める。

ジムの懊悩の度合いによっては哲学的映画になり得たと思いますが、ジム、そこまで苦しまないんですよね。「とりあえず孤独でなくなったから、まあいいか」という。オーロラにしても、起こされた当初は混乱するものの、ジムと暮らすうちに二人は愛し合い始める。これだから美男美女はダメなんだ! ジムを豚みたいな奴が演じたらどうなんだ。私とか。誰がそんな映画を観たいですか。

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孤独への向き合い方、人生の意味などに、新たな提示がなされたわけではなかった。この映画は突き詰めていくと「幸せのあり方」にたどり着くのかもしれない。何不自由ない生活を手に入れたとして、周りに人がまったくいない場合、それは生きる価値がある人生なのかという。だが、幸せのあり方うんぬんに行く前に、やれ隕石がどうだとか、二人の関係などで、パニック恋愛映画に収束してしまった。これは好みの問題かもしれないですね。もちろんパニック映画としてもよくできており、映像は美しかったです。

ひょっとして、私はもっと揉めてほしかっただけなのか。オーロラがジムに夜襲をかけてグーで殴りまくるところは良かったですけども。やりそうだし、ジェニファー・ローレンス。

自分がジムの立場だったらどうするのか考えるのも楽しいですね。美女だけ起こしまくるとか、迷惑考えず5000人全員起こしてみるとか。絶対、殺されるわ。それはそれで観てみたい。

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