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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
27
2019

ヴェンジェンス

VENGENCE:A LOVE STORY / 2017年 / 監督:ジョニー・マーティン / サスペンス / 99分
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悪い奴には光速でおしおき。
【あらすじ】
法で裁けぬ悪を裁く。



【感想】
オーソドックスな自警団ものです。あまりにもオーソドックスすぎて新しさがないといえばそうなんだけど。ニコラス・ケイジは余計なことを喋らず渋いし、悪人は文句なしの卑劣さで理想的な悪役。レビューを見たら評価は高くないようですが、好きな作品でした。いいと思うけどなー。

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ニコラス・ケイジ、ちょっと若返った気がするんだけど。毛のせいかな。毛のせいだな。

湾岸戦争の英雄であり退役後は刑事として働くジョン・ドロモア(ニコラス・ケイジ)。ニコラス・ケイジはわりと軽口を叩いたり、冗談ばっかり言っているキャラが多い印象ですが今回はほとんどしゃべりません。ド渋いですねえ。たまらん。

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ジョンは、バーで知り合ったシングルマザーのティーナ(アンナ・ハッチソン)がレイプされた事件を担当する。この人、ホラー映画「キャビン」に出てたんですね。うーむ、憶えてない。「キャビン」はクリス・ヘムズワース(アベンジャーズのソーの人)が出てたのは憶えてるんだけど。あと、シガニー・ウィーバー。

シングルマザーであるティーナのキャラ設定が絶妙。家に子供をおいてバーに遊びに来るというのが、なんとも言えんところがある。けしからんと思う人もいるだろうけど、誰だってストレスはたまるし、新しい出会いを求めるのも当たり前。シングルマザーの恋愛というのは独身に比べるとかなり制約があって難しいのかな。ティーナはボーイフレンドが他にいるにもかかわらず、ジョンに声をかけて電話番号を渡したりもする。やっぱり、何も考えてない人なのでは‥‥。

じゃあ、軽いだけなのかと思えば、ちゃんと子供が待っているから家には帰っていくという。いいでないの。

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ティーナは娘と共にボーイフレンド宅で行われたパーティーに参加し、その帰り道に襲われてしまう。あまり本筋とは関係ない話かもしれませんが、ティーナはへそ出してホットパンツという露出度が高いかっこうをしている。アメリカ人の娘から見て親が露出度の高いかっこうをしているのはどう見えるのだろう。

ちょっと見てらんないからやめてくれなのか、母も一人の女性であるしどんなかっこうをするのも自由だと認めているのか。この映画では、娘は母親を一人の女性として認めている感じがある。親の生々しい部分というのは、子供からすると見たくないように思うのだけど、それはあくまで子供の側の都合でしかなくて、親をきちんと一人の個人として認めている感じがして好ましい。

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悪人の皆さん。金で優秀な弁護士を雇い、みごとに裁判で勝利する。いやあ、もう非の打ちどころない悪者っぷりでたいへんよろしい。ひどい死に方をしてもすっきり爽やか、まるで心が痛まないので。

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ぐぬぬ、あいつら許せん‥‥となったジョンは勝手に制裁を加えることに。ここまでは普通の自警団ものという感じですが、なにせ私的制裁を加えるスピードが速い。犯人と向かい合って1秒で処刑という。あまりの速さに笑ってしまった。

思えば、今までみた勧善懲悪ものにはいろんなやりとりがあったように思う。「ぐへへへへ、あの女、ほんとに良かったぜ~」「きさま~、許せん!」「許せないならどうすんだ、え?」「てめぇ、これでも食らえ!」「や、やめろ。撃つな。許してくれぇ!」という心温まるコミュニケーション。そういうのがまったくない。

ジョンはまったく表情を変えず、頭を一発で撃ち抜いてそれで終わりという。うーん、新しい! だが、悪者が「ゆ、許してくれ~!」と脅えたり、逆切れて向かって来て撃たれたり、そういったところで観客はカタルシスを覚えていた部分があった。悪者が苦しむ様を観て、ざまあ! という。それがね、もうあっさり風味ですから。気づかないうちに死んでたぐらいの速さ。このあっさり加減が賛否両論あるところだと思います。私は好きでした。

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娘とジョンの距離感も良かったですね。娘だけがジョンが私的制裁を加えたことを知っていたのかもしれない。後味よく楽しめる作品でした。

余談ですがvengenceとrevengeは共に「復讐」という意味ですがvengenceは他者のための復讐という意味で、revengeは自分(被害者)が復讐するという意味。復讐に2種類の単語があるというのが面白い。


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