FC2ブログ

旧作映画の感想、ネタバレしてます。
18
2019

セブン・シスターズ

WHAT HAPPENED TO MONDAY / 2017年 / イギリス、フランス、ベルギー / 監督:トミー・ウィルコラ / SF / 123分
zAL__20190218154442600.jpg
王道SFがやってきた!
【あらすじ】
一人っ子政策の未来で、七つ子で暮らしています。



【感想】
SF映画を観るとき、世界観が『ブレード・ランナー』に近ければ「正解」と考えてしまうところがある。本当はそんなことないんでしょうけども、それだけ影響が大きい。旧東側を思わせるような抑圧的な国家、未来的なガジェット、猥雑で退廃した街の雰囲気、た、たまらん!

これねえ、ストーリーと設定がすばらしくて本当に面白かったです。王道SF映画でした。

8AL__201902181544456aa.jpg

近未来、人口爆発に対処すべく、収穫量の多い遺伝子組み換え作物が開発されていた。しかし、遺伝子組み換え作物が人体に与える影響により多生児の出生率が増加。欧州連邦は人口を抑制するために、一家族につき子供一人とする児童分配法を施行。二人目以降の子供は資源が回復するまで「クライオスリープ」という機械によって冷凍保存されることとなった。

銀行員であるカレン・セットマン(ノオミ・ラパス)はエリートへの道を着実に歩んでいた。しかし、彼女には七つ子という秘密があった。

c1__20190218154444377.jpg

七つ子たちはそれぞれ曜日の名前を持ち、名前の曜日にだけ共通の名前である「カレン・セットマン」を使用して外出できるルールがあった。

格闘能力の高い木曜、クラッキングが得意な金曜、セクシーな土曜、仕事ができる月曜など、わかりやすく性格・能力が分かれている。その秘密を守るため、一人が指を失った場合、全員が指を切断して見た目をあわせるということも。ひえええええ。なんか他に方法なくない? 一人が指先に包帯まいとけば済む話では‥‥。マッドです。

原題の「月曜に何が起こったか」は映画を観ていれば意味が伝わるタイトルで、とてもよく話が練られている。木曜のノオミ・ラパスのアクションもキレがあっていい。ノオミ・ラパスのあまり感情を悟らせない容貌が作品に合っている。だいたいいつも不機嫌そうな顔ですけど。

zAcL_.jpg

政治家のケイマン(グレン・クローズ)は児童分配法を強引に施行するが、実は児童は冷凍保存ではなく焼却処分されていたことが判明する。これによりケイマンは死刑判決を受けて児童分配法は廃止される。だが、児童分配法が廃止されても代わりに人口爆発を抑制する方法が提示されるわけでもないんですよね。彼女は悪人ではあるものの政策として理解できなくもないという。じゃあ、どうすればいいのよという玉虫色な感じが面白い。

主人公が一人だと話の都合上、ピンチになってもなかなか死なないわけですが、七人もいますからポコポコ死んでいくんですよね。アッサリ風味ですぐ逝く。誰が死ぬかわからんという、それがスリリングで良かったのかな。

SF映画好きにはたまらない作品だと思います。とにかくよくできた作品。お薦めです。


関連記事
スポンサーサイト



0 Comments

Leave a comment