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2019
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傷だらけのふたり
2014年 / 韓国 / 監督 :ハン・ドンウク / 恋愛 / 120分






泣かせよう、泣かせようというのはわかっていても。
【あらすじ】
借金のかたにデートをしてもらう。
【感想】
ファン・ジョンミン主演作品です。男前というわけではないのですが愛嬌があって顔がいいんですよね。好きな俳優です。チンピラ役が似合うなあ!

よくわからん柄の開襟シャツ、金の時計、そしてセカンドバッグ、王道のチンピラファッションじゃんかあ。態度もガサツ。貫いてほしい、その姿勢。
いわゆる難病ものです。みうらじゅんさんがどこかで、こういった映画のことを「涙の追い剥ぎ」と言っていた気がする。そりゃ、人が死んだり動物が死んだりすれば悲しい。たしかに泣きはするけれど、ということなのだろう。

借金取りのテイル(ファン・ジョンミン、左)は、受付嬢のホジョン(ハン・ヘジン、右)に一目惚れする。なんとか彼女に気に入られたいテイルは、彼女の借金を帳消しにする代わりに自分と1日1時間、デートするという契約を結ばせる。
なんだそれは。うらやましい。いいなあ、いいなあ。もうねえ、ファン・ジョンミンが毎日会いに来てくれりゃあ、喜んで会いますよ。最初はテイルを毛嫌いしているホジョンだが、しだいにテイルの人柄に惹かれていくという‥‥まったくもって王道の展開。
だが、テイルはある日、自分が不治の病にかかっていることを知る。ホジョンが前からやりたがっていた店を出させてやりたいと思い、大きな勝負に出るが‥‥みたいな話。

「新しき世界」で共演したキャストも出ています。キャストが豪華。

テイルとホジョンが見詰め合って涙を流す場面がありますが、あそこは本当にいいですね。もう泣かそう泣かそうというのがみえみえで、わかっていてもつい引っ張られて泣いてしまうという。私がファン・ジョンミンが好きなせいなのかな。ぼけた父親にホジョンのことを話すところとか。
最後のバスの場面は、さすがにやり過ぎなようにも思いますが。そういえば、ボケて運転の仕事をしているっていくらなんでも無茶苦茶すぎる。
涙にもいろいろありますが、難病ものというのは低く位置付けられているように思う。あまりにあざとすぎるからだろうか。だけど、崇高な理由で死ぬにしろ、難病でむりやり死ぬにしろ、どちらにしろ映画というのは作り物である。それでも難病ものの涙は安いということなのだろうか。無理やり泣かせようとする姿勢が醜いということかな。だけど、崇高な理由でもやはり泣かせようという演出が潜んでいるようにも感じるのだけど。

ファン・ジョンミンが好きな人にはお薦めの映画です。やたら泣かせにくるあざとさがありますが、気にならない人は是非。ヒロインを演じたハン・ヘジンもとてもきれいでした。
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