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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
06
2019

ブラッド・スローン

SHOT CALLER / 2017年 / アメリカ / 監督:リック・ローマン・ウォー / 121分 / 犯罪
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アメリカの刑務所ってどうしてこんななの?
【あらすじ】
飲酒運転で捕まったら、大変な刑務所に入れられました。



【感想】
原題『SHOT CALLER』は刑務所でのスラングで、ボスやリーダーを意味するそうです。邦題は『ブラッド・スローン』(血の玉座)。主役のニコライ・コスタ―=ワルド―はドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でジェイミー・ラニスターを演じている。それもあってスローン(玉座)が入った邦題にしたのかもしれません。原題との意味もずれておらず、いい題名。

監督はカリフォルニアのボランティア仮釈放監察官として潜入取材を行ったという。この映画はオールド・メイン刑務所で撮影されている。この刑務所では1980年に暴動が起き、33人の受刑者が殺害され、200人以上が負傷という‥‥いったい、どうなってんの‥‥。

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金融関係の仕事についてエリートコースを歩んでいたジェイコブ(ニコライ・コスタ―=ワルド―)。ある日、飲酒運転から交通事故を起こし、同乗していた友人を死なせてしまう。彼が収監された刑務所はギャング同士が抗争をくりひろげる暴力に支配された世界だった。

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『史上最悪の地球の歩き方』というドキュメンタリーでもよく見ますが、なんで外国の刑務所、こんなオープンなのか。そりゃ、乱闘も起きますよ。タトゥーは制服か。怖いよお。

ジェイコブは体を鍛え上げ、グループに所属して自分を守る。だが、グループに所属するには他の囚人の暗殺を命じられたり、出所後も銃の密売などを手伝わされる。断れば家族に危害が及ぶので選択肢はない。ボスは看守も買収しており、ボスの影響力は刑務所の外にも及んでいる。逃げ道なし。

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ジェイコブは金融関係のエリートとは思えないいでたちに変身。まるで別人じゃんかあ‥‥。所内でタトゥーを入れられるというのもよくわからん話ですが。業者に頼んだみたいにちゃんとしたのを入れてるんですよね。

監督はアメリカの刑務所や司法制度について納得のいかない部分があるのかもしれない。『オーバードライヴ』でも麻薬の密告制度について批判をしていた。この映画ではただの会社員だった主人公が、自分を守るためにギャンググループに所属する。だが、ひとたび所内で暴動が起きれば「ギャングに関わっていた」と判断され、懲役が加算されてしまう。暴力から身を守るために暴力集団に入らざるを得ないわけで、入らなければ死ぬこともある。入っても死ぬかもしれんけど。無茶な話。これでは再犯率が高くなるのも当然に思える。

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サスペンス映画としてもなるほどと思わされる展開で楽しめました。

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しかし、役者はイメージ変わりますね。『ゲーム・オブ・スローンズ』では非道な優男という感じでしたが。

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刑務所での相棒ショットガン(ジョン・バーンサル)。『ウォーキング・デッド』のシェーン役を皮切りに売れっ子に。この人、かなりマッチョな肉体を持ちながらなぜかアクションをしないのだった。謎。できそうなんだけどなあ。『レジェンダリー』という作品で剣士の役をしていましたが、そこでわずかですがアクションが観られる程度。アクションが観たいぞ。

監督は『オーバードライヴ』に続き、今作でもジョン・バーンサルを起用している。お気に入りなんですね。チンピラっぽく肩を揺らして派手な動きで話す様子が、とてもいいんですよね。ひとところになかなか留まっていないんです。画面をキャプチャしたときに、この人だけぶれてしまって何度もやり直した。そんでまた死に方がねえ、怖いですよ。痛そう‥‥アワワワワワワ‥‥という。表現力。

刑務所内の様子など面白い作品でした。


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