FC2ブログ

旧作映画の感想、ネタバレしてます。
28
2019

カフェ・ソサエティ

CAFE SOCIETY / 2016年 / アメリカ / 監督:ウディ・アレン / ドラマ、恋愛 / 96分
33L__201905281248555bd.jpg
違う人と結婚しても、夢に見るのはあなた。
【あらすじ】
ハリウッドにやってきた。



【感想】
映画業界で働くことを夢見るニューヨーク生まれの青年ボビー(ジェシー・アイゼンバーグ、左)は業界の実力者である叔父フィルを頼ってハリウッドにやってきた。ボビーは、フィルの秘書ヴォニー(クリステン・スチュワート、右)と親密になっていくが彼女には恋人がいた。

eLd_.jpg

ボビーの佇まいがウディ・アレンそのものに見える。ボビーの家がユダヤ系なのもウディ・アレンと同じだし、背が低く見栄えがせず、自信がなさそうで、でも野望は秘めている。ボビーを演じたジェシー・アイゼンバーグは、パッとしない人をやらせると上手いですねえ。褒めてます。

この映画は『ラ・ラ・ランド』を思い出させた。夢のために恋人と別れ、お互いに成功はつかんだものの、あのとき恋人と別れなかったらどうだっただろうと、もう一つの人生に思いを馳せる。

xAL__20190528124858ce9.jpg

ヴォニー(左)は自分のことを好いてくれるボビー(右)、成功者であるフィル、どちらと結婚するか迷う。悩んだ結果、彼女はフィルと結婚することを選ぶ。捨てられたボビーはハリウッドを去ってニューヨークに戻り、親戚のクラブの経営に関わり、成功する。やがて二人はニューヨークで再会する。

cL__20190528124904b09.jpg

フィル(スティーブ・カレル、右)の妻となったヴォニー(左)ですが、今日は俳優の誰に会ったとか、有名人のパーティーに行ったとか、彼女がかつて毛嫌いしていた人間になってしまう。それが面白い。

彼女は若い頃、有名人にひっついているような人を軽蔑しているように見えた。だけど彼女はボビーがハリウッドにやってきたとき、俳優の豪邸を案内しているし、フィルには有名人のラブレターを贈っている。彼女はセレブのような人種を嫌っていたように見えたけど、当時のヴォニーがセレブになれなかっただけで、本当は羨ましかっただけではないか。だから、フィルの妻になったとき、彼女が嫌っていた女そのものに変身する。

dV1__20190528124901b2c.jpg

モコモコでファッサ~な衣装(語彙に問題あり)を着こなし、すっかりそれらしくなってしまう。ヴォニーの変化を批難するボビーだけど、彼もそんなセレブたちが集うクラブを経営しているのだ。二人は本当に成功したのだろうか。

aAL__20190528184937c11.jpg

裕福になったボビー(左)には、今は美しい妻(ブレイク・ライブリー、右)がいる。ボビーは再会したヴォニーと朝までデートする。妻はボビーとヴォニーの仲を疑ってなのか、「夢であなたが女の人と一緒にいるのを見た」というようなことを言う。このセリフがねえ、また思わせぶりで上手い。ボビーはわかりやすく慌てちゃうんですけども。妻は、一度だけなら浮気を許すという警告で言ったのか、本当に夢に見たのか、曖昧なところが面白い。

もう、ボビーもヴォニーもお互いに伴侶がいる。それでも心の底では、ふとしたときにお互いのことを思い出す、というような終わり方でした。ウディ・アレンぽい話なのですが、そこまで響かなかった。なんだろう。観たときのコンディションによるのかな。「でしょうねえ」というような。お互いに相手のことを思い出すのはいいんだけど、今いる伴侶に悪いんでないかいというのは、あまりに青臭い話かもしれない。だって、そういうことあるでしょ、ってことかな。あるにしても、まあそうなんだけどさあ‥‥という。なんだかモヤモヤするぞ。

『ラ・ラ・ランド』ほど心に響かなかったというのは『ラ・ラ・ランド』はお互いの夢のために相手を諦めたということがあり『カフェ・ソサエティ』はヴォニーが二人の男を秤にかけてフィルを選んだにもかかわらず、まだボビーのことを想っているということでしょうか。結局、チミねえ‥‥そりゃ、ないんでないのと思うのだけども。それが人間といえば、そういうものでしょうか。


関連記事
スポンサーサイト



0 Comments

Leave a comment