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2019
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ハードコア
HARDCORE HENRY / 2015年 / 監督:イリヤ・ナイシュラー / アクション / 96分





FPSを再現することの意味。
【あらすじ】
目覚めてからずっと追い回されています。
【感想】
ゲームにFPS(ファースト・パーソン・シューター)というものがある。一人称視点での撃ち合いゲームに多い。

この映画はFPSそのもので、上手いプレーヤーがゲームをやるところをずっと観ているみたい。主人公の顔も映らない。まさしくゲームのような映画なんだけど、じゃあそれがつまらないかといったらそんなことはなく、迫力ある映像と飽きさせない展開で最後まで引っ張ってくれた。面白かったんですよね。

スリリングな鉄骨渡りだとか、街中を追っかけっこするパルクールアクション、迫力のカースタント、エログロ描写もかなりあります。

どこかユーモラスな場面も。BGMに映画『荒野の七人』のテーマが流れ、颯爽と馬に乗って追跡すると思わせて、振り落とされるところは思わず笑ってしまった。

FPSには独特の気持ち良さがある。FPSは、コンピューターが相手の一人用とオンラインでの人間同士のマルチ対戦というのがある。一人用と違って、対人戦はなかなか理想的な動きなどできないし、だいたいすぐにやられてしまう。それでも、ごくごく稀に一人で7,8人を連続して倒すような正確で無駄のない動きができることがある。自分でも驚くような動きで、その瞬間が気持ちいいんですよね。お手軽にヒーロー気分が味わえる。1時間5分過ぎぐらい、廃墟での銃撃戦はその気持ち良さが上手く再現できている。もっとも、自分でFPSをプレイしたときの快感のほうが強く、あれは脳汁がドバドバ出るような快感がありますよね、グヘヘヘヘヘ(いかん文章)。
頭が吹っ飛んだり、血が噴き出たり、グロい描写が多いのと、視点が独特なので酔いやすい人には向いてないかも。私も映画を観た後、少し気持ち悪くなってしまいました。FPSを映画で再現する意味だとか、こんなものは映画ではないという考えもあるかとは思いますが、面白かったのでいいんじゃないかと思いました。私はけっこう好きです。ゲームの実況プレイを観るのが好きな人だったら楽しめそうですね。女医がいやらしい。
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