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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
27
2019

ザ・ボーイズ

THE BOYS / 2019年 / アメリカ / 企画:エリック・クリプキ、エヴァン・ゴールドバーグ、セス・ローゲン、原作:ガース・エニス、ダリック・ロバートソン / ヒーロー、SF / シーズン1(全8話)
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堕落したスーパーヒーローをやっつけろ!
【あらすじ】
スーパーヒーローたちが裏で悪いことばっかりやってます。



【感想】
『アベンジャーズ』や『X-MEN』に出てくるようなヒーローたちがいる世界。しかし、『アベンジャーズ』などのヒーローはそれぞれが高いモラルを持ち、世界平和を願っているのに対し、『ザ・ボーイズ』に出てくるヒーローたちは滅茶苦茶ですよ。セクハラ、パワハラ当たり前、殺人だってもみ消すぞ! それ‥‥犯罪者なのでは? ヒーローとはいったい。

ちょっと変わった変化球のヒーローもの。とても面白かったですよ。

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スーパーヒーロー Aトレインのファンだった電気店販売員ヒューイ・キャンベル(ジャック・クエイド、右)は、銀行強盗を追跡中のAトレインに恋人を殺されてしまう。Aトレインから直接の謝罪もなく、また、事実と異なる報道が出たために賠償も拒否する。ヒューイは、謎の男ビリー・ブッチャー(カール・アーバン、左)の誘いで、ヴォート社に盗聴器を仕掛け、事故の裏に何があったかを探ろうとする。

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今までヒューイが憧れ続けてきたスーパーヒーローたちと、彼らをマネージメントする巨大企業 ヴォート社は、自らの利権拡大のことしか考えない私利私欲にまみれた集団だったことが明らかになってくる。

汚れたヒーローたちがとても身近に感じる。彼らは地球の平和を守るためなら自らの犠牲も厭わないスーパーヒーローなどではなく、そこら辺にいる人間と同じなんですよね。ただ、圧倒的な力があるだけという。この光景は見たことがあるぞ、と思ったのですが、資本主義におけるスーパーパワーが何かといえばお金で、ここに出てくるヒーローたちはそれぞれ巨大企業の経営者、スポーツ選手、タレント、YouTuberなどの有名人と置換可能に思える。だから、能力は高いけれどモラルは人並みという。現代的要素がうまく取り入れられていて物語に入り込みやすい。

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ヴォート社の新ヒーローとして加わることになったスターライト(エリン・モリアーティ)は、ヒーローたちに憧れていたものの、入社初日から「俺のをしゃぶらないとクビにする」とすさまじいセクハラを受けてしまう。どんな入社式‥‥。

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そんなヒーローたちをぶっつぶす目的で結成された一般人の集まり『ザ・ボーイズ』の皆さん。問題児ばかりですけども。いいキャラが揃ってますねえ。リーダー(左)の歪みっぷりはなかなかのもの。

ザ・ボーイズは、Aトレインが使用していた能力強化剤コンパウンドVを追っていくうちに、ヴォート社とヒーローたちの陰謀に気づく。

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アメリカのヒーロー像を体現し、スーパーマンやキャプテン・アメリカを思わせる容貌のホームランダー(アントニー・スター、右)が良かったですねえ。古き良きアメリカを感じさせる表の顔と裏側の悪の顔のギャップがたまりません! 悪人は冷酷非道でないとなあ!

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巨大企業ヴォート社の副社長マデリン・スティルウェル(エリザベス・シュー)。冷酷な経営者として申し分のない卑劣さ。出てきてから、悪いことしかしてないという。すばらしいですよ。

『ウォッチメン』ではヒーローの悪辣さが描かれ、『タイガー&バニー』では企業と結びついたヒーローたちが描かれた。『ザ・ボーイズ』はさらに人の欲に忠実なヒーローが多く出てくる。より下品になり、ヒーローたちもお金稼ぎ(商品キャラクター、映画、CM、宗教セミナーの出演などなど)に余念がない。

ここに出てくるヒーローは現代の有名人(巨大企業経営者、モデル、スポーツマン、YouTuberなど)の暗喩ともとれる。無敵と思われるスーパーパワーに立ち向かう一般人 ザ・ボーイズの姿は、犯罪をもみ消そうとする大企業に挑む一般人だったり、経済格差に苦しむ庶民の姿にも見える。世相を反映しており、それがより共感しやすい要素となっているのかもしれない。

純粋にコンパウンドVをめぐった陰謀のストーリーも面白いし、ホームランダーの屈折したキャラもすばらしい。彼はなぜ最後にあの人を殺さなかったのか。屈折仲間だからかなあ。シーズン2に続く展開となっており、見逃せない作品。お薦めです。

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あ、そうそう、人の心を読めるヒーローが出ておりますが、この人は‥‥

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『シックス・センス』の主人公、「I see dead people...」でお馴染みのハーレイ・ジョエル・オスメント君ですよ! あの頃は天使だったけれども。今は、えーと、ちっちゃいおっさんになってしまった。


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