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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
29
2019

IT / イット それが見えたら、終わり。

IT / 2017年 / アメリカ、カナダ / 監督:アンディ・ムスキエティ、原作:スティーヴン・キング / ホラー、青春 / 135分
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あの頃、いろんなものが怖かった。
【あらすじ】
ピエロが襲ってくる。



【感想】
スティーヴン・キング原作作品です。キングって本は夢中になって読んだ覚えがあるのだけど、映画になるとそんなに引き込まれない。原作の持つ吸引力に遠く及ばないものが多い。別作品として楽しめばいいのでしょうけど。これは原作未読なのです。原作はずいぶんと分厚くて手を出すのをためらってしまった。そういうものほど読めば面白いのにねえ。

で、子どもたちにしか見えないピエロ(正確にはクラウンなのかな)が襲ってきます。「道化師」を日本語になおすと「クラウン」で、クラウンの中でも涙を流すメイクをしている者をピエロと聞いたことがある。だからピエロはクラウンに属する。

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子どもたちを怖がらせて殺害するクラウンのペニーワイズ。目を縦に通る赤い線は涙ではなく、ただのデザインなのだろうか。そうなるとピエロではないのかな。

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今作はホラー映画ながら、あまり怖くはないんですよね。登場する子供たちはみな少し問題を抱えている。ペニーワイズは子供たちが抱える恐怖の対象に変身して彼らを怖がらせるのだ。きっといろんなところで書かれているだろうけど、「ホラー版スタンド・バイ・ミー」という感じ。

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ホラーというよりも友情と成長の物語。同年代の女の子の下着姿にドギマギしたり、グループの中の人間関係だとか、ずいぶんと懐かしい感覚。一緒のグループだからといって、全員と同じぐらい親しいということもなく、その中で特に親しい子がいたり、グループ内に見えない序列だってある。子供の描き方がいいですね。

ペニーワイズはそんなに怖くなかったなあ。動きがシャカシャカしていて変だったり、怖いはずなのにどこかユーモラスだからかな。ちぎった手を持って振っているところは笑ってしまった。

彼らを怖がらせるものはペニーワイズの他にも年上の不良グループがいる。このいじめの悪質さがすさまじい。上の画像、右の太った子が狙われていて、お腹にナイフで名前を彫られたり。イテェ! やりすぎ! 死んじゃいますよ! ってなる。もうペニーワイズより怖いわ。ペニーワイズの恐怖感が薄まってしまったような。このいじめっ子たちに、ルーザーズクラブの面々は団結して立ち向かっていく。ついに彼らは勝利するのだけど、メガネくんのキャラが立っていて実にいいですね。

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石をぶつけられて、のびている不良に「パパのでもしゃぶってろ。襟足のばしたチョロ毛野郎!」(中指たてる)と、勝利のポーズを決めて去っていくという。口悪すぎるぞ。ファンになりました。

ホラー映画ながらどこか郷愁を感じる作品。今、あまり腕白だとか冒険という言葉を聞かなくなっているので、そういったものに懐かしさがある人にはいい作品かもしれません。アメリカの片田舎の自然が多く残る風景もいいですね。


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