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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
05
2020

MR.ROBOT / ミスター・ロボット(シーズン1~4)

MR.ROBOT / 2015~2019年 / アメリカ / サスペンス、IT / 全4シーズン
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【あらすじ】
世界を支配する巨大企業を倒したい。



【感想】
ハッカーが主役という珍しいドラマ。昼はインターネットセキュリティ会社に勤め、夜はハッカーとして活動するエリオット・アンダーソン(ラミ・マレック)。ハッキングを仕掛けて他人の生活をのぞき見る毎日。楽しそう。犯罪者を見つけると趣味で制裁を加える。エリオットもハッキングしているから犯罪者なんだけども。いいんだか悪いんだか、ちょっと困った人。

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目力がすごいエリオット。コミュニケーションは苦手だけど、身内や親しい者には不器用な優しさを示す。正義感も強い。かなり癖がある性格なのだ。あと、ジャンキーです。ゴリゴリのジャンキー。

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このドラマでは大企業Evilcorpが世界を牛耳る存在として描かれている。EvilcorpはGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)のようなIT企業を思わせる。かつての悪役は、ならず者、暴君、宇宙人、怪物、悪徳政治家などが多かった。しかし、その役回りをこのドラマで演じているのは大企業であり、大企業に勤める富裕層なのだ。富裕層 VS 中間層・貧困層という対立が見える。

国際貧困支援NGO「オックスファム」は、世界で最も裕福な26人が、世界人口のうち所得の低い半数に当たる38億人の総資産と同額の富を握っていると発表した(AFP BB NEWS)。貧富の差は確実に広がっている。映画で描かれる悪役も、今後は大企業や富裕層が増えるかもしれませんね。

トリクルダウン理論というものがありました。豊かな者が先に豊かになり、貧しい者にその富を還元するという考え方。この理論を成立させるとすれば、豊かな者に思いやりやモラルがなければならない。現実は豊かな者は先に豊かになったものの、さらにその富を増やそうとしているようにしか見えない。特にモラルもないわけだし。トリクルダウン理論は幻想だったのか。

エリオットは富裕層が独占する富を一般庶民に還元するため、Evilcorpの壊滅をもくろむ。

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主人公エリオットの幼馴染アンジェラ。Evilcorpのせいで母親を亡くし、強い恨みを抱いていた。彼女はEvilcorpを内部から崩壊させるために中に入りこんだものの、いつの間にか自身も彼女が憎んでいた富裕層となり、彼らと同じような行動をとることになる。人は立場が変われば案外、同じような行動をとってしまうのかもしれない。

で、この散らかったデスクトップが気になる。アイコンをデスクトップにたくさん置くのもそうだけど、アイコンの横軸がずれている。等間隔に整列させてほしい。気になる。PCを使う人に対するこういった目くばせも、そこかしこにあって楽しい。エリオットの部屋にはPCを冷やすファンが置いてある。ファンが置いてあるということは、デスクトップPCを自分で組む人間だということを示している。少し前の世代のOSやブラウザが出たり、ハッキング画面はきちんとコンソール(文字ばかりのやつ)になっている。多くの映画であるような、ドクロが出たり、カウントダウンされるようなわけのわからない演出はないです。そもそも、そんな余計な機能はエンジニアは作りたがらないし、そんな暇もないという。各エピソードのタイトル(原題)に拡張子やエラーコードが使われているのも楽しい。

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お気に入りの悪役、タイレル・ウェリック。登場したばかりのときは、お金を渡してホームレスをボコボコに殴るとんでもない奴だった。なんでもお金で解決君である。シーズンが伸びて人気になったのか、退場場面がえらくかっこよかった。死を覚悟して森に消えるとき「ちょっと散歩に行ってくる」と言うのだけど、ド渋いです。惚れる! この間までホームレスぶん殴ってた人とは思えん。

タイレルの奥さんも色っぽいわ、極悪だわでたまらないですね。実にキャラが立っている。

PCの知識がある人にはより楽しめる作品かもしれません。まったくPCに触らない人には少し退屈なのかな。ストーリーはかなり捻っており、シーズン4は捻りまくったせいで賛否両論となってしまったようですが面白いサスペンスでした。


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