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旧作映画の感想、ネタバレしてます。
12
2020

パージ:エクスペリメント

THE FIRST PURGE / 2018年 / アメリカ / 監督:ジェラルド・マクマレイ / サスペンス / 98分
33,1000_AL_
パージの斬新さが消え、ギャング対傭兵のアクション映画に‥‥。
【あらすじ】
人気シリーズ『パージ』の前日譚。今からパージ法の実験を開始します!



【感想】
『パージ』は、一年に一晩だけ殺人を含むすべての犯罪が合法になる法律「パージ法」が施行された日の狂気を描いた映画だった。今作はパージシリーズの4作目にあたり、第一作目『パージ』の前日譚となる。リリース順は以下。この他にドラマ版『パージ』が2018年から始まっています。

『パージ』
『パージ:アナーキー』
『パージ:大統領令』
『パージ:エクスペリメント』

今回は、ニューヨークのスタテン島で行われたエクスペリメント(実験)の話。これを機にアメリカ全土でパージが導入されることになるのだ~。

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今回は黒人視点のパージなのかな。主役と思しき二人がいずれも黒人。一人は、民衆を扇動してパージ法に反対する女性。

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もう一人はギャング(右)です。街を守る正しきギャングという。うーん、悪いことをやらないギャングというのもねえ‥‥。そんな人おるー? という。「俺たちで善良な市民を守る!」って、それがギャングの言うことか。反省してほしい。

パージの魅力は、昨日まで親しくしていた隣人が不意に殺人鬼に変貌する恐怖にあったように思える。その点、この映画は敵味方がはっきりして隣人の変貌はなかった。悪い人はどこまでも悪いという。

クリップボード10v

今回は敵役にナチスっぽい人たちが。特に左のコートを着けた人は、腕章の位置までナチスと同じ。

パージで殺し合うはずが、黒人たちは平和にパーティーを行ったりして今一つ盛り上がらない。そこで運営側はナチスっぽい傭兵部隊を投入しました。他にも敵として白人至上主義団体KKKのかっこうをした人も出てきます。

パージに巻き込まれた一般市民が殺人鬼に追われて逃げ惑うというのはいつものパターンだが、今回は正義のギャングD(左)が活躍する。

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この人、ギャングだけあって強いという‥‥。一人で敵をやっつけてしまう。うーむ、逃げ惑ってほしかった。

黒人が頭の悪い白人をやっつけるという展開はブラックプロイテーション映画の一種かと思いましたが、特に差別に対してのメッセージは感じなかった。敵にナチスっぽいのやKKKを配してはいるのですが。あくまでただの敵という感じ。

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また、このパージを計画した政党NFFAを支持している団体として、全米ライフル協会が挙げられている。ちょっと笑ってしまった。風刺どうこうというより、ギャグなんでしょうけども。たしかに全米ライフル協会はパージを支持しそう。銃器貸し出しサービスとか、弾薬半額キャンペーンとかやりそう。

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パージが持っていた理不尽な暴力性、変貌の恐怖は薄められ、ヒーロー対悪の傭兵部隊というわかりやすい構図になってしまい、それは逆に普通のアクション映画のように見えてしまった。市民も、市民同士で仲たがいするのではなく、きちんと団結している。もっとケンカしてほしかったの‥‥。

もうちょっとこう、誰が敵か味方かわからないとか、早く朝がきてパージが終わってくれいという、追い詰められる感じが欲しかったのだ。だって私たちのパージってそういう映画じゃんかあ‥‥。さみし。


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