21
2011
2
映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」
▼映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」/ 2010年 日本
モテない人間の怨念がこめられた映画だった。三十路前のモテない駄目サラリーマンが主人公。普通はぶざまなやり方を貫き通すと、それはどこかで「かっこいい」に転化する。ぶざまがひるがえる一瞬が快感だったりもするのだけど、この映画はどこまでいってもぶざまなのである。
その痛々しい部分というか男ならどこかに持っているだろうみっともない部分を、顔をつかまれて無理矢理見せられているようで、笑いたくともどこか苦笑まじりになってしまう。
ぶざまで人付き合いが下手でバカ、おまけに性欲の塊というちょっと救いようのない主人公で、それは憎めないのだけど愛おしいとまではいかない。そこまで冷静に客観視もできず、かといって自分と同一視もしたくはない。主人公と自分がそんなに遠く離れていないのだろう。それが苛立ちの原因かもしれない。
映画もけしてハッピーエンドではなく、爽快感はまったくない。ただ、みっともないなりの矜持というか、意地のようなものが感じられる。間違いなく傑作だとは思うものの、正直なところ二度は観たくない傑作だと思う。なにせスッキリしない!
松田龍平演じるエリートサラリーマン青山の嫌なヤツっぷりがすごい。うわべだけの笑顔で本当は何を考えているかまったくわからない。そしてYOUの風俗嬢、もちろん主人公田西を演じた葦田和伸も抜群に良かったです。是非下ネタと心に余裕がある人は観ていただきたいです。もれなく凹みます。
モテない人間の怨念がこめられた映画だった。三十路前のモテない駄目サラリーマンが主人公。普通はぶざまなやり方を貫き通すと、それはどこかで「かっこいい」に転化する。ぶざまがひるがえる一瞬が快感だったりもするのだけど、この映画はどこまでいってもぶざまなのである。
その痛々しい部分というか男ならどこかに持っているだろうみっともない部分を、顔をつかまれて無理矢理見せられているようで、笑いたくともどこか苦笑まじりになってしまう。
ぶざまで人付き合いが下手でバカ、おまけに性欲の塊というちょっと救いようのない主人公で、それは憎めないのだけど愛おしいとまではいかない。そこまで冷静に客観視もできず、かといって自分と同一視もしたくはない。主人公と自分がそんなに遠く離れていないのだろう。それが苛立ちの原因かもしれない。
映画もけしてハッピーエンドではなく、爽快感はまったくない。ただ、みっともないなりの矜持というか、意地のようなものが感じられる。間違いなく傑作だとは思うものの、正直なところ二度は観たくない傑作だと思う。なにせスッキリしない!
松田龍平演じるエリートサラリーマン青山の嫌なヤツっぷりがすごい。うわべだけの笑顔で本当は何を考えているかまったくわからない。そしてYOUの風俗嬢、もちろん主人公田西を演じた葦田和伸も抜群に良かったです。是非下ネタと心に余裕がある人は観ていただきたいです。もれなく凹みます。
JUGEMテーマ:日記・一般
スポンサーサイト