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2012

映画「エリザベス」

・エリザベス:ゴールデン・エイジ
2007 / イギリス / 監督:シェカール・カプール / 実話に基づいた映画

失敗したなと思ったのは、この映画は前作「エリザベス」の続編なんですね。前作を観てからにすればよかった。監督も主演も前作と同じです。もうさあタイトルを「エリザベス2」とかにしてほしかった。猿でもわかる。「ゴールデン・エイジ」とか言われてもー。

【あらすじ】
エリザベスがイングランド女王に即位してから、バビントン事件、ローリー卿との恋、スペインとの戦い(アルマダの海戦)までを描く。

【感想】
歴史を知らず、前作「エリザベス」を知らないわたしでも楽しめました。知ってるほうがいいと思いますが、知ってたら知ってたで「史実と違う」などとモヤモヤしそう。

エリザベス1世(ケイト・ブランシェット)は周囲から結婚を期待されるものの終生独身で過ごします。その理由は不明ですが、そのせいで処女王(ヴァージン・クィーン)と呼ばれることになります。実際には愛人と噂される人物が複数いたようですが、この映画の中では処女として描かれています。

新大陸(アメリカ)まで冒険の旅をするローリー卿(クライヴ・オーウェン)にひきつけられるエリザベス。自分は宮廷に縛り付けられて、権力はあるけどどこへも行けない。自由に振舞うローリー卿に惹かれるのも当然かもしれない。

エリザベスが心を寄せるローリー卿、そして信頼している召使いベス(アビー・コーニッシュ)との三角関係が良かったです。エリザベスは自分がローリー卿を好きなくせに、召使いのベスにローリー卿とダンスをさせて、それをニヤニヤ見つめます。

召使いの名前もベスは愛称で、正式には女王と同じエリザベスという名前です。このベスという役は、エリザベスの女王という不自由な立場から解放されたいという、自由への憧れとして作られたものかもしれません。召使いは女王と違って気楽な立場ですし。

エリザベスは、ベスを自分の分身のような存在と考え、ローリー卿とダンスをさせたりして仮想恋愛をしている感じです。うーん、屈折してる。そんなことをさせてるもんだから、ローリー卿とベスはくっついてしまいます。当たり前だ。で、それを知って大激怒のエリザベス。面倒くさい人だよ。

女王の孤独や重圧についての描かれ方もよかったです。偉くなると孤独になりがちですが、一国の女王ともなると背負わなければならない孤独の大きさは相当なものでしょう。おまけにバビントン事件で暗殺されそうになるわ、スペインとの戦争で負けたら殺されるかもしれないし、その重圧たるやねえ。

バビントン事件については、サイモン・シンの著書「暗号解読」に詳しく載ってます。暗号をめぐる攻防が面白かったです。この映画にはでてこないのですが興味ある方は是非。

宮廷の様子や建築、華やかな服装などもきれいでした。女王役のケイト・ブランシェットは本当にはまり役でした。そういえばエリザベスに眉毛がないのですが、あれはこの時代の流行なのでしょうか。ちょっと怖い。


 
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