23
2012

映画「愛のむきだし」

愛のむきだし
2009年 / 日本 / 監督:園 子温 / コメディ、ラブストーリー


【あらすじ】
キリスト教、盗撮、カルト教団、女装、暴力、いろいろ入った闇鍋的作品。いろいろ入ってました、食べられない物が。



【感想】
園子温監督の映画は「冷たい熱帯魚」しか観たことはありませんでした。観たことのない作品を撮る印象ですが、この作品もやはり観たことのない作品に。

「愛のむきだし」というあまりにストレートなタイトルに、いささか戸惑ってしまう。思えば愛について真剣に考えたことがなかった。愛という言葉をつかうこともないんですよね。誰かに「愛してる」と言ったこともない。好きなら言えても、愛してるは難しい。



主人公の男子高校生ユウ(西島隆弘)は父親から愛されたいものの、その愛は一方通行である。父親テツ(渡部篤郎)との繋がりのために盗撮を繰り返す。一方、テツはサオリ(渡辺真紀子)という女につきまとわれていた。当初サオリを拒んでいたテツだったがやがてサオリを愛するようになる。だが、テツが振り向いたとき、サオリは別の男をつくってテツの元から去る。

ヨーコ(満島ひかり)は自分を助けてくれたサソリを想い、コイケ(安藤サクラ)はユウを思うがそれぞれの愛は一方通行で報われない。ユウがヨーコを愛し教団から命がけで救出しようとすることでヨーコはユウの愛に気づく。そもそも報いなどなくて当然で、見返りなき愛こそが愛であるという、そんな話なのかなと思いました。

四時間という長尺なのにその長さが気にならず観られた。妙にかっこうをつけた盗撮とか、盗撮の修行とか、そこらへんが軽いからあまり真剣に観なくてもよいからだろうか。精神病院にヨーコが乗り込む場面やラストは良かったです。



西島隆弘や満島ひかりも良かったですがコイケを演じた安藤サクラが光ってましたね。突き抜けてあちら側へ行ってしまった狂気。

園子温監督の映画は、監督が誰かわからずに観ても「あ、これ園子温かも」と気づくかもしれない。とても好みが分かれる作品ですが、この監督のは観続けたい。ただけっこう血が出るんですよね。血、エロは多め。



JUGEMテーマ:映画 
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment