02
2013

映画「ブルーバレンタイン」

ブルーバレンタイン
2010年 / アメリカ / 監督:デレク・シアンフランス / ドラマ


恋愛と結婚。
【あらすじ】
勢いで結婚したら、価値観がかなり違いました。どうしよう。

【感想】ネタバレしてます。
恋愛中の二人と、結婚生活が交互に描かれている珍しい映画。ディーン(ライアン・ゴズリング)は、日雇いのような仕事でも楽しく生きていければと考えている音楽好きの男。シンディ(ミシェル・ウィリアムズ)は医者を目指していたものの断念し、子育てと結婚を選んだ女。

恋愛中は楽しくやっていた二人だけど、どうも価値観が違う。なにか思っていたのと違うし、かといって明らかに相手に非があるわけでもないし、とにかくなにか違うんですという。とくに妻のシンディはそれを強く思っている。妻の「こんなはずじゃなかった感」というのがね、すごくわかるんですよ。でも、それを言うと「贅沢だろ」と世間からは責められそうだよ。

恋愛中は輝いて見えた夫も、頭は禿げてきてるし、お腹も出てきている。夫は何か変わってしまったのだろうか。音楽の才能を生かして夢に向かうわけでもなく、その日暮らしのような仕事ばかりしている。ただ、彼は仕事や学歴を偽っていたわけではないし、それは自分も了解していた。血が繋がっていない娘にも愛情を注いでくれる。べつに変わったわけではない。恋愛中は、受け入れられると考えていたことが、結婚してみたら、受け入れられないものだったということに気づいた。

夫婦関係の破綻というのは、暴力、浮気、ギャンブルなどわかりやすいものなら「おまえが悪い」と言えるだろうけど、そんなわかりやすいものじゃなくて「なんとなく違う」というのはけっこうあるのではないか。

この映画では、夫は最低限のことはやっているように見えるので、奥さんが悪いように見えますけども、そういう話でもない気がするんだなあ。水族館にマグロを観に行ったとして、そのマグロを「かっこいい」と思うか「おいしそう」と思うかは人それぞれで、どちらも間違っていない。見ているものが「マグロ」ならどうでもいいんだけど「結婚生活」だからねえ。この違いは厳しい。

映画を観ながら「わかり合う」とはどういうことかと考えていました。夫は「娘もかわいいし十分幸せなのに、アイツはなんでキーキー言ってんの?もっとのんびりいけばいいのに」と考え、妻は「アイツは上昇志向もないし、この生活水準でいいんか。あー、わたし、本当は医者になる夢があったのになあ」などと考えている。

ここで、夫が妻をのんびり派に、妻が夫をシャキシャキ派に折伏したとして、それってわかり合うということなのだろうか。それは自分の考え方を相手に押し付けただけのように思う。「わたしはのんびり派であるけど、シャキシャキ派であるあなたを否定しない」ということ、お互いが尊重し合うことが、わかり合うということじゃないでしょうか。難しいよねえ、わかり合うのは。わかり合うよりも、否定して押し付けることは簡単だから。

※ラストシーンに触れています。
最後、娘が出て行く父親を引き止める。娘が両親を必要とするならば、それでいいんじゃないか。そういう監督のメッセージにも思える。

ただ難しいのが、娘が成長してから大学行きたいと思っても学費がないとかねえ。そういう問題を妻は見つめていると思うんですよ。その場合、どう考えるのかという‥‥、などと答えが出ない話である。いろいろ考えさせられるすばらしい映画でした。だけど観ると憂鬱なんだよー。


序盤、夫がペットを探しに行く場面と妻が出勤する場面、二人とも車で違う曲をかけている。その曲調の違いが価値観の違いを象徴しているように思えました。などと通っぽいこと言って、同じ曲だったら笑うわー。そしたらこの段落を黙って削除しよう。

もし、あなたが父親で、娘を嫁にやりたくないと考えていたとする。なのに娘が男を連れてきたら「みんなで映画でも観るか!」と、このDVDを鑑賞するといい。あなたの望みは叶うかもしれません。場の空気がえらいことになる。そういうふうにも使える映画だよ!

どんな薦め方だ。
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6 Comments

しゅん  

No title

ナゾナゾを検索したり、考えたりして気づいたんですけど、ナゾナゾを解くよりも、黒犬さんに何を出題すべきかのほうが百倍難しいんですね。出すのがない。

これはもう、日記で「黒犬さんに出す難しいナゾナゾ」を募集するしかないんじゃないかと。やはり他力しかない。

そういえば一つ、気になる問題が。どうやら面接の質問らしいです。こんなのどうでしょう。
「あなたに100万円託します。これをどうやって増やしますか?」

僕が考えた答えは、ちょっと優等生っぽいやつになってしまいましたが。

2013/03/08 (Fri) 00:39 | EDIT | REPLY |   

黒犬  

No title

あ、そっか。
そういえば博士、レイトン教授やったことあったんでしたね!私は「頭の体操」にあったのをふと思い出して書いてみたんですけど、レイトン教授の問題は多湖輝先生が監修でしたもんね。

まぁ、とにかく博士がなぞなぞの仕入れを思い出してくれてよかった(笑)

2013/03/07 (Thu) 22:42 | EDIT | REPLY |   

しゅん  

No title

あー、このクイズはDSのレイトン教授にあったので一度解いたおぼえが。イヒヒ。

誕生日は1/2ですね。現在が12/31で、去年の初日の出を見たときが1/1という。


こちらも新しいナゾナゾを仕入れねば。

2013/03/07 (Thu) 00:53 | EDIT | REPLY |   

黒犬  

No title

いやぁ~毎日来てはいたんですけども。
左にある【▽コメント】の「黒犬」が最下段に来たらコメントしようと思ってたら早幾年。

それはさておき。

「不満を満足に変える」というと何やら大変そうですけどね、要は相手がなぜそう思うのか、なぜそう考えるのか、なぜそう言うのか、そこを理解することなんですよ。

もちろん理解できないことだってあります。
でも理解しようとすることで不満に感じていたことが、それほど気にならなくなることもあるんです。

言うまでもなく100:0は究極形。
なので、先のコメントでも「互いに100:0に近づけるよう努力する」と書きました。

理想論と言われることもありますが、ウチら夫婦は
そのやりかたで12年。大変幸せなので、試してみる価値はあるのではないか、と。

いやはや、ジジイの説教臭くなってしまいましたな。歳はとりたくないものじゃわい。
そうそう、歳をとると言えば。

ワシの知り合いの友人の知人が
「私、明後日22歳になるんですけどね・・・去年初日の出を見た時はまだ未成年でしたよ」
と言っておったんじゃが、さて、Aさんの誕生日は何月何日じゃろうか?

2013/03/05 (Tue) 23:19 | EDIT | REPLY |   

しゅん  

No title

ごぶチューズデー!
お久しぶりでございます。黒犬さんが来ないせいで、さみしくて枕を涙で濡らす日々でした。

不満を満足に変えるんですかー。これはなかなかのマジックですね。人の揚げ足をとって、あざ笑うことしか考えてないですからねえ!最悪なことを書いている気がする‥‥。

不満を満足に、という方法を考えてみたいと思います。モンスタートーナメント観ながら。

いや、考えてみます。本当に。

2013/03/05 (Tue) 01:16 | EDIT | REPLY |   

黒犬  

No title

ごぶサタデー!
あっ!しまった!サンデーになっちゃったよ!
まぁ、いいか。

結婚生活って、基本的に
満足:不満=70:30
ぐらいで始まると思います。
人によっては80:20かもしれないし、60:40かもしれませんが、それはどうでもいい。
「わかり合う」というのは、これを互いに100:0に近づけるよう努力することじゃないかしら。

SMAPの歌じゃないけど、育ってきた環境が違うんだから、相手に理解できない部分があるのって当たり前じゃないですか。
そこで相手を否定するか理解しようとするかで、100:0に遠ざかるか、近づくか、ですよ。

あー、こんな説得力のある素敵なことを言いに来たんじゃないのに!
あのね、『モンスタートーナメント』って映画を観ました!これまで観た最低映画のワースト5に入る出来でした!以上!ふぅ~すっきり。
じゃ、また!

2013/03/03 (Sun) 00:51 | EDIT | REPLY |   

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