07
2013

映画「十三人の刺客」

十三人の刺客
2010年 / 日本 / 監督:三池崇史 / アクション、時代劇


斬って斬って斬りまくる。ノルマは一人三十人。
【あらすじ】
悪い殿様がいるので、斬ります。

【感想】ネタバレしてません。
久しぶりに時代劇が観たくなったので借りてきました。いやあ、本当に人がたくさん斬られたなあ。死屍累々でございますよ。なにせ三池監督だから表現がエグイ。

1963年に公開された「十三人の刺客」のリメイク作品です。筋はすごく簡単。明石藩に松平斉韶(まつだいら なりつぐ)という藩主がいる。この人が悪逆非道で、ちょっと引くぐらい異常なのである。だけど幕府の老中になりそう。そんな異常者が老中になったら大変だから、その前に消してしまおうという話。

SMAPの稲垣吾郎さんが暴君松平斉韶役ですが、今までのイメージを覆す完全な悪役に成りきってました。「あ、あの吾郎ちゃんが!なななんてことを!」と思った。テレビで見かける物静かで穏やかな印象が強い分、ギャップがものすごかった。うまい起用だと思います。これはファンはどう感じたのかなあ。吾郎ファンは泣くかも。わたしは意外な面が観られて良かったけど。この映画でもっとも驚いた演技でした。

それにしても血、切腹、生首など残酷なシーンが盛りだくさんである。これほどまでとは思いませんでした。斉韶によって手足を切り落とされ、舌を抜かれ、強姦された女が出てくる。主人公の島田新左衛門(役所広司)に、老中(平幹二郎)が「ほれー、斉韶はこんなに悪いやつなんだぞー。だから討ってね」と、その女の痛々しい体を見せる場面がある。

こんなに過激な描写は必要なのか。口で説明してもいいと思うんだけども。「こういう悪い殿様がおるよ」って。だが、CGとはいえ、痛々しい体の説得力はすごくて、思わず画面から目を背けたくなった。だとすると、あえてその体を見せた意味はあるのかもしれない。そういう演出面の話とは別に、そんなひどい目に遭った人の服を脱がせたらいかんだろうというのもあるんだけど。そこはいいことになっておるね。老中、どうなのよ。

ということでエグイ描写は多いですが、三池監督だから観る人は覚悟しているのだろう。エグイからと文句をつけるのは筋違いかもしれない。わたしは、寿司屋に入って「ラーメンがないのか!」と文句をつけているようなものかも。三池監督のは覚悟して観ないといけませんね。

じゃあ、面白くないのかというとそんなことはなくて、とてもよくできた娯楽時代劇だと思います。伊原剛志さんを中心として、とにかく斬って斬って斬りまくる。300人斬るのだ。娯楽物なのでリアリティとかはいいんです。

そもそもリアルだとか、リアルでないとか言っても、その時代に生きてた人は誰もいないわけで本当のところはわからない。司馬遼太郎や吉川英治などの本を読んで築き上げられた世界観に近いものをリアルと言っているだけでしかない。だからリアルかどうかは置いとくとして、この作品、変な人がいるんだよねえ。

首に刀が刺さって一回死んだことになるんですが、後でケロッとして出てくるという。それ、やはりまずいんじゃないか。それはリアルというよりルールの問題だと思う。ウルトラマンが3分しか地球にいられないというルール内で戦っていて「やっぱ、3分とかどうでもいいんだわ。それは番組の都合なんで」とか言われたら、つまらなくなる。だから無敵というのはちょっとね。いろいろ文句を書いてしまいましたけど面白かったです。吾郎ちゃんの極悪ぶりがすごかったよ。


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5 Comments

しゅん  

No title

<あとは100万円を水に濡らして「これで『重さ』が増えました!」とか、真っ二つに切って「これで『枚数』が増えました!」とか

こんな一休さんみたいな人が来たら楽しいですねー。
で、「今日、面接に変な人が来たー」って昼休みにみんなで盛り上がるのです。ひどい会社だ。
またなにかナゾナゾを探しておきます。

2013/03/11 (Mon) 21:52 | EDIT | REPLY |   

黒犬  

No title

訂正

「会社の役に立つように増やす」という条件の下であれば、最良ではないでしょうか。

「会社の役に立つように増やす」という条件の下であれば、博士の解答が最良ではないでしょうか。

2013/03/11 (Mon) 02:04 | EDIT | REPLY |   

黒犬  

No title

やはりそうですよね?一人二役ですよね?似てるなぁ~とは思ってましたが。でも確かにそうなると意図がわかりませんなぁ。新六郎の想像なので顔が艶なのかしら。うーむ。

質問をよくよく読み返すと「100万円を託す」とありますね。つまり会社のお金でした。海外行って遊んでますね、私(笑)。不合格間違い無しです。
「会社の役に立つように増やす」という条件の下であれば、最良ではないでしょうか。

あとは100万円を水に濡らして「これで『重さ』が増えました!」とか、真っ二つに切って「これで『枚数』が増えました!」とか、とんちの利くあの小坊主並に頭の回転が速い所を見せ付けて、「常人に無い観点で、必ずや御社のお役に立ってみせましょうぞ!」とか言っておけばどうでしょうかね?
え?ウチの会社だったら?
不合格に決まってるじゃないですか(笑)

2013/03/11 (Mon) 01:59 | EDIT | REPLY |   

しゅん  

No title

最後、艶の元に帰ってきたことがわかるのは良かったですね。艶とウパシという、愛する者がいた二人だけが生き残ったんですよね。死亡率99%の映画ですね‥‥。

艶とウパシは吹石一恵さんが一人二役でやってますが、どういう意図なんでしょう。うーむ。


100万円の使い道は「業務に関連する資格を取得する(または勉強の)費用にあてます。その資格で貴社に投資額以上の貢献をしたいと思います。ドヤッ!」と言えば、嫌味なヤツなんで落としたろかと思います。何が正解なんでしょうか。

どう答えれば、いい子いい子してもらえるんでしょうか!

2013/03/10 (Sun) 18:48 | EDIT | REPLY |   

黒犬  

No title

【注意!コメント内にネタバレありです】




観ました『十三人の刺客』!
妻と一緒に観ましたが、夢中で最後まで一気に!
小弥太と徳兵衛の(文字通りの)絡みは笑ったけど、戦いが終わった後の最後のアレは・・・やはり???ですね。1963年版の方を観たことある人なら「プッ」とか「ニヤニヤ」とかできる小ネタなのかしら?
最後の終わり方は秀逸に感じました。
「盗賊にでもなるか」と言っていた新六郎の姿が一切映っていないのに、艶の表情の変化だけで「帰ってきたこと」がわかる。
こういう終わり方は大好きです。

機会があったら『アイアンスカイ』という映画の感想もお願いしたいです。博士の感想見て借りるかどうするか決めたいと思います(非人道的手段)。

ところで「100万円を増やす方法」ですが、こちらに書いてもいいですか。いや、ダメって言われても書くけど(笑)
面接、とのことで、実際の設問がどういう表現だったかわかりませんけれども、具体的な金額とか期間とか無しに「100万円を増やす方法を答えよ」ということであれば、自分は
「日本より物価の安い国へ行きます」
と答えると思います。タイやフィリピンあたりなら多分、100万円で2~3年は引きこもり生活を堪能できるのではないでしょうか。
これ即ち「100万円の貨幣的価値を増やしました!(キリッ)」
「銀行に預ける」とか「2拓ギャンブルの負次倍賭」も思い浮かんだんですけど、面接で言われたなら「銀行」は普通すぎるし、「ギャンブル~」は面接落ちるでしょ。となると「物価安の国」が面接官にウケそうで、且つ現実的な答えかな、と。

でも、面接でこういうの面白いかも。
今度、社員募集することがあったらやってみよっかなぁ。

2013/03/10 (Sun) 02:31 | EDIT | REPLY |   

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